国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
相手とことば たぬき
もし自分が韓国に行って、友達ができたとする。その人は自分のことを「カン」と名乗った。自分はその人の名を「カン」さんとして心の中に刻み付け、終生変えることは無いだろう。しかし、その人の名を学生名簿とか新聞記事で「姜」という文字だと知ればその日本式読み方にしたがって「キョウ」と発音することになるだろう。それは紙の上の付き合いにとどまるからそれですむのであるが、その人が自分を愛していれば、絶対に「カン」でなければならない。自分は言葉に愛を込められるような生き方をしたい。
そのための方法として相手の名前などをしっかり覚えておくことが大切だ。塾で今まで習っていた先生が辞めてしまったので新しい先生がきた。土曜日にその先生から社会を習いその時間は自分の名前を覚えてくれた。しかし、次の土曜日になると、すっかり忘れていた。まだ初対面で話したことも無いがそのときはとても寂しかった。それに、他の生徒の名前は覚えていたので余計寂しかった。自分は影が薄いのかななんて思ってしまった。名前を覚えるということは人間関係を作っていくことで大切だし、目上の人の名前を忘れてしっまたら失礼という感じもする。名前を覚えるということがまず大事だ。
また相手の国の文化、言葉を大切にすることも忘れてはならない。もし外国人に日本語は「変で難しい」「聞いていたらおかしい」なんていわれたらショックだ。それに加え怒りが込み上げてくるだろう。それに、これは相手の文化、言葉を傷つけることになる。だから、当然自分も相手の国の文化や言葉を、笑ったり、馬鹿にしてはいけないのだ。伝記ではないけれど昔の話で日本が韓国を併合した。そのとき、日本人は韓国の文化、言葉を無視し韓国の人に日本の名前をつけたりした。韓国人にしてみれば、勝手に他の国の人がやってきて自分たちの文化、言葉を奪っていたようなものだ。大変なことだ。でも、未だにこのことを謝らない日本はショックだ。日本に全く誇りを感じなくなる。そして、国際化と言っときながら相手の国をわかっていないことがおかしい。
確かに物事を合理的に進めるために言葉を記号に置き換えて進めていくときもある。しかし、自分たちは言葉に愛を込めるような生き方を忘れてはならない。そして「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言があるとおりまずは自分たちの文化や言葉を理解することが大切だ。そのうえで他の国の文化や言葉を考えていくのだ。
講評 jun
むずかしい課題だったと思いますが、50分で1000字を超えるとは立派。よくがんばったね。
自分の言葉に愛を込められるような生き方をするための二つの方法について実例を挙げながら考えることができました。名前をしっかり覚えるということは、あたりまえのことなのですが、意識的に覚えようとしないとむずかしい場合もありますね。それにしても、たぬき君の名前だけを忘れていたとはひどい先生ですね。二つ目の方法には、伝記ではないけれども歴史的な実例を挙げることができたね。努力賞です。(笑)
結びもヒントどおりではなく、自分で工夫することができました。自国の言葉や文化であろうと、他国のものであろうと、軽んじてはいけませんね。
▲「言っときながら」→「言っておきながら」
☆作文テストは合格です。おめでとう!
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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