国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   死を目の前に   うみさ

 人間は強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。イノシシの歩みを想像し、追われつつあるオオジカの考えを想像し、ウサギの好奇心をする際に狩人が用いるのと、ひたすら自分の死を思っておびえる現代人の想像力はまるで違う。死は常に目の前にあり、誰もそれを忘れたふりをしたりはしない。確かに、人間は1日をあたりまえのように過ごしているのが普通だと思っている。もしかしたら今日死んでしまうかもしれないなんてめったに思わないだろう。私は、死を遠いものと考えずに、野生動物のように、死を意識して生きることが大切だと思う。
 その第一の理由は、死のような締め切りがあるからこそ物事に一生懸命に取り組むことができるからだ。例えばテストという締め切りがないと集中して勉強することができない。私はつい先日テストが終わったばかりで、今は夜も小学校生のように早く寝ることが出来るし、学校に行くときはあの緊張感などなくなった。しかし、テスト前は辛かった。1週間くらい前からあせってきて、夜遅くまで勉強してほぼ毎日塾に通って勉強は出来るだけしたくないが自分のためだと思い緊張感とともに勉強をした。こういう死のような締め切りがあるからこんなにも頑張れたのだと落ち着き始めて思った。
 その第二の理由は、死のような締め切りを自覚しないと計画性のない人生を送ってしまうからだ。データによると日本人の平均寿命は男性が77歳、女性84歳でいずれも世界1位である。このように寿命が長いとそれに合わせた老後の生活の計画も立てられる。人それぞれ夢をもっていると思うが、それを実現させた後の生活についてはどのような計画があるのだろうか。私は家庭科の授業で今「高齢者」の所を勉強している。その中でも歳をとってかかりやすい病気や体の異変についてを中心にやっている。こういう病気を防ぐには軽い運動と健康的な食べ物を取ると良いらしい。死が近くになっても死のような締め切りを自覚して、どのように過ごすかで人生も良いものにもなるし悪くもなるのだ。
 確かに、死を克服していくうちに人間の文化は発達してきた。しかし限られた時間でなにかをするということは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。という名言があるように締め切りを意識することから始まるのだ。いつか死は訪れるということは知っていても自分がいつ死ぬかなんてだれもしらないこの人生のなかで生きるということを楽しんでいきたいと思うのだ。

   講評   jun


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