国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉に愛を込める   こめ

 日本人には音はなぞりでしかないのに、漢字はオリジナルで不変だという考えがあるが、そのオリジナル性は無努力、横着のオリジナル性である。その結果、人名の読みを間違えるということが起きている。紙の上では、双方の側からの独善にもとづく、まがいものであるのが普通だ。なぜなら、人は話をすることによって交流するのが基本だからである。文化の交流が一方的に統制されたものから相互的で直接的なものへと移ると、ことばは紙から抜け出て音になる。韓国人が自分の呼び名のことで、訴え続けているのに、日本の裁判所はわかろうとしない。つまり、ことばには愛があるということを理解しないのである。僕は、言葉に愛を込めないと、長文にあったように人の名前を間違えたり、また、気持ちが伝わらないということもあると思う。だから、言葉に愛を込められるようにして生きていきたい。そのためには、どうすればよいか。
 第一の方法としては、人の名前をしっかりと覚えておくことである。僕は、ふりがなを書いておかないと大部分の人は氏名を読み間違える(笑)。特に、初対面の人には、ほぼ確実に氏名(特に名字)を読み間違えられる。なぜなら、「米田」という名字は、僕の住んでいる地域では「ヨネダ」と読むのが普通だからだ。中には、何度「”コメダ”と読む」と教えても僕を「ヨネダ」と呼ぶ人がいて、そのような人にはかなり頭にくる。また、「崇明」という名前も読み方が珍しいため、中国に「崇明島」という島があることから「スウメイ」と呼ばれたり、「崇」から”やまかんむり”を取ると「宗」になることから「ムネアキ」と呼ばれたこともあった。人の名前を読み間違えるのは、やはり言葉に愛を込めていなく、人の名前を何とも思っていないからだと思う。だから、言葉に愛を込めるには、第一に人の名前をしっかりと覚えておくことが大切なのだ。
 第二の方法としては、メールなどだけでコミュニケーションをはかるのではなく、会話を積極的にするということだ。メールなどは、遠くにいる人でもメッセージを送ることができて便利だ。しかし、親しい人ならやはり相手と会って会話した方が良いと思う。その理由は、しゃべる速さ・音の高さなどから相手がどのような気持ちでいるかなどがよくわかるからだ。また、メールでは文字に変化が思うように出せないので、気持ちがほとんどあらわせない。特に、お礼などを言う場合は、メールやワープロで済ませるのではなく、手書きか相手に直接会って気持ちを伝えた方が言葉に愛がこもると思う。
 確かに、人名は色々あって覚えづらいし、手紙や直接合うことよりもメールの方が早く相手にメッセージが届いて便利だ。しかし、「口は災いのもと」という言葉があるように、人名を読み間違えたり、メールで伝えた場合に誤解をされた場合は、自分が非難を浴びることになる。だから、言葉の中に本当に伝えたいことを込めるには、最低でも知人の人名はきちんと覚え、メールも何か気持ちを伝えたい場合は、使わない方がよい。「青い森のメッセージ」という歌の中には、「(前略)凍えた指をとかす言葉を見つけよう(後略)」という歌詞がある。これは少し大げさかもしれないが、言葉に愛を込めると、氷のように冷たくなってしまった心の中を温めることも可能であるのだと思う。だから、僕は言葉に愛を込められるようにして生きていきたいと思う。

   講評   yuu



 気持ちのこもった作品が届きました。とても嬉しいです。
 今回の作文では「言葉に愛を」という、やや抽象的なテーマであったにもかかわらず、崇明くんのセンスでうまくまとめてくれていると思います。
 特に体験実例が2つとも最高ですね! お名前の読み方、呼び方にたいして、普段から考えることが多いという強い実感を伴っています。だからこそ長文のテーマに深く共感してくれているのですね。実名(お名前)を出して説明してくれているところなどはとても楽しく読ませてもらいました。(崇明くんにとっては楽しい話題ではないですね(^-^;))しかし、説明文として細かな部分まで丁寧に書いてくれているところが面白さのポイントだったのだと思うのです。
 次に「第二の方法」。ここでは文章力が大いに発揮できたことと思います。文章の上手さというのは、一文のことだけを指していうのではありません。次の文、そのまた次の文……というように、つながっていく文のつながりが大事ですね。その一文にどんなに良いことが書かれていても、途切れ途切れに主旨の異なる文が続いていては読み手に正しく訴えることができなくなってしまうからね。本当に上手な文章展開になっていました!
 さて、反対理解と詩の引用とことわざ。新しいことにチャレンジしてくれて、とても嬉しかったです。美しい歌詞が引用できましたね。
 「言葉に愛」のキーワードで作文をまとめてくれたところも大変良いです。主題が強く伝わってきました。作文進級テストということで、今まで以上に課題やキーワードを意識してくれました。よくがんばりました!!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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