低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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プラス思考とマイナス思考 シュシュ
「失敗は成功の母」といわれるように、失敗を重ねることによって、次第に成功に近づいてゆくが、失敗を恐れると、脳も人間も発展しません。従って、「失敗」ということばのために、以前以上に失敗するというのは、ことばを持っている人間の特徴ともいえます。自己暗示は特別に不思議な現象ではなく、私たちはたえず自己暗示によって行動しているともいえます。どうしたら成功するかは、本人にも自覚されていませんが、以前に成功した経験があると、そのときの脳のはたらきがひとりでに進行して、成功を重ねることになるのです。
たしかに、プラス思考でいれば、ものごとがうまくいく場合は多い。このあいだ、学校の体育でバレーのレシーブのテストをやった。私はバレーが好きだったので、テストのときもあまり緊張せずにいつもどおりにテストをうけることができた。もしもこのときに「失敗するかもしれない」などと考えてすごく緊張していたら、失敗していたかもしれない。程よい緊張が良いという人もいるが私はとても緊張に弱いので、リラックスにプラス思考でうけられたのは良かったと思う。何事もうまくいくと考えていれば案外その通りになってしまうものなのだ。反対にいろいろな失敗の場合を想定して心配しているとやはりその通りになってしまうと思う。
しかし、マイナス思考が良い影響を及ぼす場合もある。テスト前などは、うまくいかない場合についても考えておけばたくさん復習ができて良い結果をだせると思う。昔話に「うさぎとかめ」という話がある。ウサギとかめがどちらが早く走れるか競争する話だ。普通に考えるとウサギが勝つと思うのは当然だが、この話のウサギは余裕をとりすぎて途中で昼寝をしてしまい、かめに負けてしまった。ウサギは相手をみくびりすぎたのだ。もう少しかめに負ける心配をしていたら昼寝なぞせずに勝てていただろう。
確かに、考えることによってたくさんの良い影響が与えられることがある。しかし、最も大切なことは、どんなことでもそのとき自分にできる最大限の努力を怠らないということだと思う。自分が得意でうまくいきそうだと思うことでも、嫌いであまり自信がないことでも、できる限りの努力をして万全の状態でのぞむべきなのだ。「努力できることが才能である」という名言がある。この言葉のように才能が無いから、嫌いだから、と思って諦めるのでなく、努力という才能を発揮させられたら良いと思う。
講評 jun
要約は、元の長文が敬体でも常体に直してまとめましょう。
プラス思考とマイナス思考にについて考えることができたね。「言葉と行動」という観点からは少しずれて、「思考と行動」の話になってしまいましたが、それぞれに実例を挙げながらうまくまとめることができました。
一つ目の意見は、「プラス思考は良い」というよくある意見ですが、次に、マイナス思考の良い面を考えたところがユニークですね。ウサギとカメの話をウサギの立場から考えたところもおもしろいです。
総合化もお見事。あれこれと考えを巡らすだけでは良い結果は生まれません。どんな場合でも、全力を尽くして取り組むことが大事ですね。
☆作文テストは合格です。おめでとう!
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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