創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   資質の手がかり   れもん

 人が生まれながらにもっている性格はその人の経験と努力である程度かえることができる。でも、人が生まれながらにもっている資質というものは、うっかりしていると気づかないもので、自分の資質がどういうものなのかなかなかわからない。標的は資質にあったものでなければならないだろうが、まだ資質の泉を検索中なのだから、好きなことでいい。なにかが好きということは、そこに資質の鉱脈があるのだから。そこで、標的をかかげるにあたって、大学を出て就職してマイホームをつくり、子供を育てるというような生活を選ぶか、自分の資質に合ったことをして、たとえ貧しくても生活ができ、おのずと社会に役立つ生き方になっている人生を選ぶかだ。生きている意義が実感でき、他人のではない自分自身のこれが人生だと、自信をもっていえる生活。そういう人生を選ぶと、この地球上の一角に、自分自身の爪あとをつけたことになる。自分の資質にあった好きな職業を選ぼう。生活のためにいやいや働いていたのでは、自分自身の人生を生きることができず、君の人生という大きなケンカに負けてしまうからね。(要約)
 私はこの話を読んで、なにかが好きということはとても大切なことなのだな、と思った。私にもたくさん好きなことがある。例えば、人を驚かせたり笑わせたりすることだ。
 この前、放課後に私は友達からクラブで使った雑巾を洗うのを手伝ってと言われたので手伝うことにした。雑巾を普通に洗い終え、クラブの担当の先生に返しに行くと、担当の先生に、
「雑巾が乾くまで、教室に干しておいてください。雑巾が乾いたら受け取ります。」
と言われた。私達は次の日にまた先生に返しに行くのが面倒くさいので、雑巾を持って外を駆け回ったり、握力の強そうな先生に絞ってもらったり、図工室に行って少しだけドライヤーを貸してもらい、ドライヤーをかけたりと、まるで新聞記者のように学校中を駆け回り、ありとあらゆる方法使って乾かしたのだが、なかなか乾かない。(たとえ)まだ少し湿っている状態でまた先生のところへ行くと、
「もっとぱりぱりになってから、のりをつけたみたいになってから受け取ります。」
と言われた。そして、その日は終礼がなってしまったため、もう乾かすことは不可能になってしまった。普通そうなったら、素直に教室に行って雑巾を干して帰るだろう。それが一番楽な方法だ。でも、私の頭には当たり前のように、悪魔のひらめきが起った。それを実行するには、家に持って帰らないとできないので、私が一日預かることにした。家に帰ると、丁度、祖母が私のやりたいことに必要な道具を使っていた。祖母の用事が終わったらすぐにそれを使わせてもらうことにした。その道具というのはアイロンとのりとアイロン台だ。それを使って何をしようとしているのかは、もうお分かりだろうか。そう、私は二回目に先生のところへ行って言われた「のりをつけたみたいに」という言葉から、なんなら本当にアイロンをかけて、のりをつけてパリパリにしてみよう、と思い前代未聞の雑巾にアイロンをかけるということを思いついた。何度も何度もアイロンをかけ、のりづけをすることを繰り返し、次の日私の予想通り、先生はとっても驚いた様子で大笑いをしていた。(前の話)
 このように、自分の好きなことだったら、意欲をもって取り組めるのに、それとは反対の私があまり好きではない勉強だと、全くと言って良いほどはかどらない。これはは好きか嫌いかの違いだけなのに、取り組み方に大きな差がある。人を驚かせること以外にも、私には趣味がありすぎるぐらいにある。例えば、野球、飛行機、カメラ、植物、フルート、篠笛、体操などなど、好奇心が旺盛なので色々なことをすぐに好きになるが、あきることは少ないので、どんどんどんどん趣味が増えていく。その私の数え切れないぐらいたくさんある趣味のどれでも、そのことをやるときは、楽しくて仕方がない。
 このように人間は好きなことをやるときは、やっている「つらさ」よりもそのことをやっている楽しさや嬉しさのほうが大きくつらさはあまり感じないが、好きでないことをやっているときは、そのことをやる楽しさや嬉しさが感じられないため、「つらさ」が強くなってしまう。人間にとって好きなこととは、自分らしさが現れた、資質を見つける大きな手がかりになるものだと思う。(一般化)私もたくさんの趣味の中に資質が隠れているかは分からないけれど、自分の好きなことは無くさないで大切にして生きていきたいと思う。(書き出しの結び)
       
      

   講評   nara


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