創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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行列と私たち うみさ
今日の都市生活に欠かせない行列という社会現象がある。駅の切符売り場や学生食堂などでの行列は以前からあったが、近ごろではデパートのトイレの前や、昼食事の都心の食堂でも行列はあたりまえの光景になった。行列は用件をひとつずつかたずけるという近代的事務処理の発展に根ざしている。私はよくなにかを買う時に行列に入るが1人の店員の場合だととても時間がかかる。けれど、列がなかったらもっと混雑すると思う。列をつくり、順番を守れば混雑をさけ、1人1人の状況も平等になる。私は今の社会に行列はなければならないものだと思う。
第一の理由は、順番を守れば物事もスムーズに進むからだ。近頃、エスカレーターがついている駅をよく見る。私の家から一番近い駅にもついているが、平日は朝夜、休日は1日中混んでいるのですごい多くの人が利用する。私も電車を利用したあとは疲れるので、階段よりもエスカレーターの方へ向かうが、やはり多くの人がいる。そこには1列に並んでいる人たちがいる。もちろんわりこんで入ってくる人がほとんどだろう。しかし、並んでくれる人たちは順番を意識し、物事の順序というのを弁えている。今の社会にこういう人たちがもっと多くなっていったら混雑などはどんどん減っていくし、時間の余裕がうまれ、大げさに言えば社会もかわるのかもしれない。
第二の理由は、ルールや順番を守らないと混乱が起るからだ。列と聞くとすぐにディズニ—ランドやディズニ—シーが思い浮かんだ。データ—によるとディズニーランドとディズニ—シーの入場者数は億を超えている。やはりこんなにも人がいると、列が出来ないわけがないだろう。もし列がなかったら大混乱を巻き起こすことは目に見えている。実際に列を作らなかったせいで事故や事件を招えた過去もある。激安セールの人込みにまぎれて万引きをしたり、人の波にのまれ事故にあってしまったり……。列というのはあればプラスになるが、なければ大参事を引き起こすものなのかもしれない。
確かに、個々の事情、立場を考慮しないというのは問題がある。しかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように、行列本来の意味を見つめ認識ことが大切だと思う。それに加えて私も列の中にいるとき自分の立場だけを考えるのではなく、列全体を意識し、なにかを見つけられればいいと思う。行列の大切さも身近な人から社会まで広がってほしいものだ。
講評 jun
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