国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語を伝える   うっちー

 幼児の間違えから、変わった方言の使われる地域がある。 言葉の正しさを論ずる時に語源が引き合いに出されるが、語源の通りでは社会状勢の変化のために合わなくなるものが多い。社会は複雑になり、人の心理も単純ではなくなるから、語源の意味が今も正しいということではない。言葉は各人の言語意識によって動いて行くようだ。そして、言語意識を作り上げるのは、主にその人の経験、教養、学校で受けた教育だ。言葉の正しさの規範意識もそこから生まれ出るようだ。私はむやみやたらに言葉を変えていくのは良くないと思う。その理由は二つある。
 1つめの理由は長い間親しんできた言葉には愛着がわくからだ。私達は、赤ちゃんの頃から日本語をシャワーのように浴びてきたのだから日本語は親友よりもずっと心の支えになるものだと思う。NHKに「日本語であそぼ」という人気番組がある。子供向けの番組だから難しい文章はなく、狂言師の野村萬斎さんが同じような言葉を独特のリズムに乗って歌って踊って?いる。自分でもついついこのリズムにのりのりになってついつい口ずさんでしまう。こんなことをしてしまうのも日本に生まれてずっと日本語を浴び続けてきたからだろう。
 2つめの理由はその社会にあっている言葉でも、次の世代に合うとは限らないからだ。こんなデータがある。日本人のなじみにくい言葉にアイデンティティーがある。国立国語研究所「外来語」委員会の第2回「外来語」言い換え提案の中にアイデンティティーはある。調査した人の25%未満しか正しい意味を答えられなかったそうだ。私はいっそのことこんなに難しい語は公共機関はあまり使わないように努力するのが良いと思う。いいかえ案では独自性や自己認識と訳されている。今仮にこの案を使って訳した所で、もっと良い和訳が出てくるかもしれないし、自己認識ならはじめから自己認識を使えば良いのだ。これは、前の世代がてきとうにこの言葉を取りいれたため、今の世代の人が困っている好例だと思う。
 確かに「そんな言葉ではだめだ、昔ながらのこの言葉でなきゃ」と昔に凝り固まってしまうのは良くない。外来語を日本語に直そうと奮闘している人たちもいる。「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言のように今の私達の価値観と未来の人の価値観は違う。後世お人がこの言葉はどうしても変えないといけないというのなら、そのとき始めて変えれば良い。今どうしても変えなくてはいけない言葉はないと思う。私達はこの日本語たちをこのまま後世の人に伝えるように努力していくべきなのだ。

   講評   jun


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