国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分の言語   うみさ

 言語の正しさを論ずる時にとかく語源が引き合いに出されるが、言語の通りでは社会状勢の変化のために合わなくなるものが多い。社会は複雑になり、人の心理も単純ではなくなるから、語源の通りであることが正しいということになると、今の現実の社会には合わないことになる。そうかと言って、一々言葉を言いかえるのも大変なことだろう。電車のつり皮は、皮ではなくビニールがつかわれているのに皮という漢字がつかわれている。しかし、そうかといって呼び方を変えるのも混乱するだろう。私は実態に合わせて言葉を変えていくべきではないと思う。
 第一の理由は、頻繁に言葉を変えると混乱が起こるからだ。電車のつり皮以外でも、枕木などもある。枕木は、近年は木ではなくてコンクリートを材料としているから、枕コンクリートというべきではないかという考えが掲載されている。こう考えてみると、駅や駐車も、馬偏がついているのはおかしいということになる。昔のように馬や馬車が走っているのではなく、鉄道のステーションであり、駐車禁止というのは車をとめることを禁止することである。もし、これらの名前を変えたとしても、今後材料が変わればまた名前を変えなくてはいけなくなるだろう。
 第二の理由は、日本の文化に根づいた慣れ親しんだ言葉には愛着があるからだ。四季を代表する旬の食材というデータによると、春の1位はタケノコ、夏の1位はスイカ、秋の1位はサンマ、冬の1位は大根、ミカンは2位という結果になっている。この結果から多くの人が同じ感覚があることがわかった。もちろん食材以外でもいろいろなものの多くの人が同意するものがある。私の家族はテレビリモコンのことをピッピッと呼んでいる。今ではリモコン取ってと言われると少し考えてしまうときがある。言葉にも、方言や昔ながらの使い方が落ち着くというものがあると思うのだ。
 確かに、そのものと言葉が一致していたほうがわかりやすいときもあるかもしれない。しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言もあるように、自分が使いやすく、なじんでいる言葉を使ったほうが実感がわくのではないのだろうか。家族内の特別な言語や、自分には伝わる特別な言語はこれからはもっと必要になると思う。これからの社会では名前と材料が一致しないものが増えてくるかもしれないが、自分がつかいやすく、なじんでいる言葉を使いたいと思う。

   講評   jun


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