創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分自身を基準に   はなこ

 最近わが国では、あらゆる所で「国際化」の必要が唱えられている。金融・流通機構・労働市場は言うに及ばず、教育改革の論議の背後にまでも、「国際化」が日本人の国民的課題であると言わんばかりの言い方がなされている。しかし、「国際化」とは一体何だろうか。わけもわからずこの言葉を合言葉のように振り回して、日本を一定の方角へ闇雲に駆り立ててしまう前に、いま冷静に踏み止まって言葉の意味を問い直し、その用法を吟味し、他国との比較を試み、その上で進むべき方向を模索しても遅くはないのではなかろうか。僕は他の人を基準とするのではなく、自分自身を基準とする生き方をしていきたい。
 第一の方法は、自分自身の物事は自分自身で決めるような生き方をすることだ。たとえば、マクドナルドで何か物を注文するとき、友達が何か選んだからそれと同じにするというのをやめるというのもその一つだと思う。僕も、友達とどこかへ遊びに行って昼食をどこかのレストランか何かで他の人が何かを先に選んだら、面倒くさくて同じ物を頼んでしまうことがある。そのようなことをなくしていきたい。
 第二の方法は、自分の主張をしっかりとすることだ。たとえば、学校の話し合いなどでも、何も意見を言わずに黙っているのではなく、自分の意見をしっかりともち、それを発言していくことだ。信長も、周りの評価などを気にせずに、自分で考えた戦術に自信をもち、戦いを挑んでいったからほぼ天下統一をすることが出来たのだと思う。(伝記)も、周りの固定観念などを気にせずに、いろいろなことに挑んでいきたいと思う。
 確かに、周りの人々を基準として行動をするのはとても楽だし、とても簡単だ。しかも、自分の今置かれている位置などがよくわかるので、今自分がしなくてはならないことがよくわかる。しかし、「自分が考える通りに生きなければならない。そうでないと自分が生きた通りに考えるようになってしまう。」という名言があるように、自分の考え方を貫き通すということが一番大切だと思う。

   講評   nara

「国際化」や「グローバルスタンダード」という言葉は聞こえがいいし、言葉どおりにとらえると、何も否定されるべきところはないように思われる。しかし、「国際」や「グローバル」が指し示す実体は、欧米、特にアメリカであることは、さまざまな事例があらわしていることだね。(そもそも、「グローバルスタンダード」自体が英語だしね。)
 生き方の方法2つ、どちらも難しいけれど、ぜひ実践していきたいことだ。日本人は、他者とうまく折り合いをつけて、個性をあまり押し出さない人が多いと言われているけれど、信長のような人もいたのだからね。しかし、はるか昔に存在した信長のような個性が、近現代ではあまり受け容れられないようになったのは、どうしてだろう。その背景も考えてみるとおもしろいそうだ。
 最終段落にあるように、「楽」「位置付けがわかりやすい」という点には、どことなく、日本人の小利口なところが感じられるね。それそのものが悪いというよりも、それだけに終始してしまっては、小利口のままだ。そこをつきぬけることが、これからは必要とされているのだね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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