低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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朝寝坊は厳禁! ハッピー
「ああぁ!! も、もうこんな時間!?」
朝寝坊……という事件は、みんさん一度は経験したことのあるものだろう。学校があると、どうしても朝が早く感じてしまうため、ついつい寝てしまい、気づくともうこんな時間になっているということは、私にもしばしばあったりする。
最近、私の朝寝坊の犯人は、『睡魔』や『疲れ』ではなく、『目覚まし時計』なのだ。なぜ、朝に音でたたき起こしてくれる目覚まし時計が犯人なのかというと、壊れているからである。一年生ぐらいの頃から役に立っていたこの時計は、そろそろ寿命が来たのか、一時なのに八時になっていたり、七時になのに四時になっていたりと秒針の速さが遅くなってきている。そのため、
起きるはずの六時半になっているというのに、時計はそれよりも前の時間だと認識しているので、
「ジリリリリリリリリリリリリリリリリリーッ!!!」
と、鳴らない。だから、朝寝坊の真犯人は目覚し時計なのだ。ただ、私よりも早く起きている父は、たまに
「もう、六時半過ぎているよ……。」
知らせに来てくれたりするので、そこの点は安心である。内心、
「フ、フ、フ。目覚し時計め……。そんな、秒針を遅くしたりなんかしたって、私は大丈夫なのだァ!!!」
と、くだらないことを思っている私だった。
そういえば、『寝坊』といえば、前にこんな経験がある。朝、ふっと気がつくと、もう八時になっているではないか!! この、衝撃さには、まるで目が飛び出しそうになるほどビックリして、あたふたしながら
「あぁぁ。くっそ!なんで一時間半も寝坊したんだよっ。」
一階に降り、急いで着替え、顔を洗って支度をしていた。(ただ、父や母が起きていなかったのが、不思議だったのだが……。)すると、トン、トンと二階から眠そうに降りてきた母がきょとんとしながら、言ったのである。
「——あれっ?なにやってるの。今日、土曜日だよ。」
「…………(う、うそ)。」
寝坊だと気づいた時よりも、衝撃的な言葉だった。
人間にとって“時間を守る”ということは、教育してくれる役割を持っている可能性があると思う。。もし、世の中が時間を守らなくても、楽に生きていける——そんな世界だったら……。きっと、怠けてしまう人もいるだろうし、何よりも仕事や学校などが成り立たなくなってしまう。バランスを保っている社会がボロボロと崩れていくのである。世の中のため、自分のためを思うと、時間を守るということは、生きていくことの第一歩なのかもしれない。
「よしっ。明日は、新しい目覚まし時計にかえて、遅刻しないように頑張るぞ。」
講評 jun
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