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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   時と物   Puma

 ある日、母がひとつがいのチャボを買ってきた。毎日可愛がり、世話をしていた。しかし、昨日まで元気だったチャボの命は一瞬にして失われてしまった。命はだれにでもあるものだが、いつどうなってそれを落としてしまうかは誰にも分かっていないことである。明日人類がすべていなくなってしまうこともないとはいいきれない。なにがあるのか分からないのだ。だから、私は命を簡単に落としてしまわぬように生きていきたい。
 その方法として、まず時間を大切にすることが大切だと思う。いつどうなってしまうかわからないのに、無駄に時間をすごしてしまうのはとてももったいないと思う。私は、よく時間を無駄に使っていたと思う。学校の自習の時間に、手紙をかいてみたり、友だちと話したり。そんなことは休み時間にいくらでもできる。自分にあたえられた、「自習時間」という時間を有効につかうべきだと思う。それに、一生懸命取り組んでいる人の邪魔にもなっている。それなら、全員が時間を有効に使えるほうがよいだろう。毎日の24時間という限られた時間のなかで、どれだけ有効に時間をつかえるかで、その人の1日は、充実するかしないかがきまる。死んでしまうなら、充実した人生のほうが、悔いは残らない。今しかないこの時、この瞬間を生きていることに感謝し、充実した毎日をおくれるように自分で意識することだ。
 また第二の方法として、物を大切にすることが大切だと思う。これは、学校などで何度でも聞くことばだと思う。「物を大切にしよう。」そんなことはいわなくてもわかっているはずだ。物を大切にするのはあたりまえのこと。命も同じである。何か忘れたが、本に「人間の鼓動は約20億回なる」というのを書いていた。心臓のちかくに手をあてれば、だれでも鼓動を感じることできる。1つなるたびに死に近づいていると思うととても怖い。私はまだ死にたくない。まだやりたいことはたくさんある。「死にたい」なんて簡単に口にする人、「死ね」とか、「死んだらえんちゃん」とか、学校でよく聞く言葉だ。私も前はそんな言葉をよくいっていた。でも、中学2年生の時に、誰かが弁当のときに、「死ね(笑)」といったのが、先生に聞こえた。先生は、「今死ねゆうたんだれや!そんなんゆうて本間にその人が死んでしまったらどうすんや!もうちょっと言葉かんがえてゆえ!」と激怒した。私は、それまで言っていた「死ね」という言葉が、いいづらくなった。言葉にも命がある。言ってしまった言葉には、責任がもてない。もういってしまうと、取り返しがつかないのだ。人の気持ち、言葉の命、人の命、自分の命、すべて大切にしなければならないのは、当たり前だ。
 確かに、自分の手には負えず、命が消えてしまうこともある。この長文のチャボが死んでしまったのだって、著者のせいではない。しかし、だからほっといてもいいじゃないかという問題ではない。「人類みな兄弟」という言葉を、どこかで聞いた。地球の生物として、すべての生物ががんばって毎日を生きていることを、すばらしいことだと思わなければならない。「一寸の虫にも五分の魂」ということわざがある。どんなに小さくて弱いものでも、それなりの考えはあるので、馬鹿にはしていけないという意味だ。虫などは、嫌われながらも一生懸命に生きている。そんな生物をみならって、私は物と時を大切にして生きていきたい。

   講評   kira

 Pumaさん、こんにちは。お返事が遅くなってしまいました。おまけに、4週目のご挨拶も入らなかった。なんと、年末にお引越しを体験して、バタバタしていました。言い訳ですが・・・・。
 12月はとても忙しかったんだね。
 命の大切さをテーマにした、素晴らしい作品になりましたね。時間を大切にするということは、受験生がいちばん切実に思うかもしれないね。いつもはゆったりある時間なのに、いざとなると足りない。そういった場面に人間はなかなか遭遇しない。
 「人間の鼓動は約20億回なる」という話題には考えさせられるね。そんなにたくさん、と感じる見方もあります。反対に数が限られているという見方もある。「死」を意識する時、「生」が充実します。
 「ひたむきに」という言葉が好きです。自分の一生をひたむきに生きて行きたいですね。
             

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