創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の変化   たこ焼き


 言葉は、時代によって変化している。例えば、下駄箱は靴箱になり、黒板はホワイトボードに変わってきている。
 近年、国語辞典にはのっていない言葉が増えてきている。国語の先生に、その言葉を使うと「そんな言葉、本当はないんだよ。(笑)」とか、「国語辞典で調べてみな、そんな言葉載っていないよ。(笑)」などと言われる。同世代の人にはその言葉が通じるのだが、高齢者の方に言ってみると「はあ〜?」と言われてしまう。同じ日本語を話していても、年齢の差があると話が通じなくなる「言葉の進化」とは良いものなのだろうか。
 「パンツ」を例にとってみよう。昔は下着の意味だけだったのだが、今では英語を取り入れてズボンのことも表すようになった。デパートなどのチラシに「パンツスーツ10%オフ!」とズボンの意味で使われることが多くなってきた。もちろん、下着のほうでも使えるのだが、意味がありすぎて途中で「どっちの意味か?」と聞かなくてはいけなくなるかもしれない。(笑)
 このように、言葉は進化しているのだが、私は言葉の変化は急に行うのではなく、少しずつ行っていった方がよいと思う。外国のものをたくさん入れた日本は、カタカナが非常に多く見られる。今、私が作文を書くために使っているパソコン(パーソナルコンピューター)もカタカナだ。そして、このパソコンの中にもカタカナがたくさん隠れている。例えば、バックアップ。これは、控えという意味なのだが、この意味がわからない人もいると思う。私も実は、つい最近知ったのである。(笑)他にも、あまり聞かないパソコン用語が出てくる。難しい言葉をどんどん入れて、かえってわかりにくくしているところもあるみたいだ。
 流行語もそうなのだが、相手に意味がわかるように話すことが大事だと思う。「うざい」とか「きもい」という言葉を使う若者がいると思うが、この言葉は知らない人は知らないし、高齢者のかたはほとんど知らないと思う。また、会話中に聞き慣れないカタカナを言われるのも大変である。英語が、カタカナ英語になっているものも多いのだが、私はどうもこの「カタカナ英語」を覚えられないので、言葉の変化を悪いと思う理由なのだろう。(笑)
 新しい日本語を話すと、かっこいいと思う人もいるかもしれない。確かに、新鮮みはあると思う。しかし、長文のように一つそうして変えてしまうと、「これを変えるならあれもこれも変えなければ!」になってしまう。すると、どんどんおかしな日本語が生まれてきてしまうのである。(笑)
「言葉の進化」にかけているものはなにか。それは、実体と言葉がずれてしまっていることである。これからは、そのずれを直していき、尚かつ「言葉の進化」を続けていくことが大切だと思う。

              

   講評   nara

言葉の進化をどうとらえるか。肯定的にとらえるのも、否定的にとらえるのも、意見としては「アリ」だ。電話でも説明したように、その根拠にどれだけ説得力を持たせられるかで、人は賛同したり反対したりするのだね。今回の意見は、なかなか説得力のあるいい意見だ。
 おそらくは、どの時代においても、世代間のギャップというものは存在するはずだ。「今時の若者は……。」というセリフはいつの時代にも繰り返されている。しかし、今なぜこの問題が大きく取り上げられるのかというと、時代の変化が、これまでにないほど急速だからだね。そのスピードの中で、次代に生き残るものとそうでないものが混在しているのではないだろうか。その見極めのないままに、どんどん新しい語を採り入れようとすると、ゆがみが出てきそうだ。
 言葉の定着のおもしろい例として、JRの前身「国鉄」が民営化するときに、新しい呼び名を広めようとして、盛んに「E電」を使っていたけれど、全く定着しなかった。人為的に言葉を変化させようとしても、遣い手が受け入れなければ変化はしない。言葉の変化は、コミュニケーションに有効かどうかというところにポイントが置かれるべきだというたこ焼きさんの意見に絡められそうだね。

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