創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   嘘をついてみた宝物   えたに

 俺は親に嘘をつき海岸の夜景を廃ビルの上から見ていた。
海岸線を照らす街灯の明かりはまるで、一本の光の道のようだった。
海の上に漂い、見える浮の明かりは、空に浮かぶ星のようだった。
俺達は午前2時、この綺麗な夜景を手に入れた、俺達の、俺達だけの宝物。
この時一緒にいた仲間だけの世界で唯一の宝物だった。
この夜景を見るのに俺達はいくつの苦労をしただろうか。
ある日友達から電話が着た、内容は、夜中に遊ばないか?と、いうものだった、
日頃から家にいることが嫌いな俺はいつもの通り承諾した。
午後6時、俺は家を出た、友達と会うため電車に乗り自分の町から3つほど
離れた町へ。
俺達は夜中まで遊んでいた、12時になった頃一人の友達が「俺の家に来ないか?」
と、俺達に言った。
俺達はその言葉に同意した。
2つの駅の間を、俺達は自転車で走った、海の近くなので寒く、体を温めるのには良かった。
3kmほど走った所で廃ビルを見つけ、俺は思った…「きもだめしがしたい」…と、我ながら幼稚である。
しかし、類は友を呼ぶと言うのだろうか…俺達は、廃ビルに向かって自転車をこぎ出した。
廃ビルに入る前に、そこが地元の友達はその廃ビルについて話してくれた。
そこは昔何かの会社で、今は使われていないにも関わらず、夜になると明かりが付く。
しかも明かりは毎晩違う場初に点く、地元の子供も入らない、とのことだ。
そのような話しが在った方が俺達的に行く気が増す、そして廃ビルを上った。
誰もいないそのビルは元旅館のようだった、一つ一つ部屋を見て周った、
ドアを開けるたび背筋が凍る思いだった。
ついに屋上の扉の前まで着た、屋上に行く扉は閉まっており、鍵がかかっていた。
少しあきらめの色が見えた、その時、一人が窓から外に出て壁を登り屋上に上った、そして内側から鍵を開け、屋上に登った。
ついに俺達は地元の人が見たことのないその場所の景色を見たのだ。
一人だけだったら入らなかっただろう、友達といたから見れた。
午前2時の夜景、俺達が2003年の最後に手に入れた俺達だけの宝物。

   講評   kako

 よくまとまっています。まず、題名がいいですね。どんな宝物なんだろう、と想像してしまうような題名です。★第一段落★書き出しがいいですね。夜景を見ているところから始めて、最後につなげている。とてもよいです。「まるで一本の光の道のようだった。」海岸線沿いに並ぶ街灯は、たしかに光の道のようですよね。上手に表現しています。「俺達の、俺達だけの宝物。」「俺達」を二回書くことによって、誰のものでもない、自分達だけが得たということを強調することができますね。★第二段落★「いくつの苦労をしただろうか。」疑問形にすることで、今までを回想していることがわかります。「俺達はその言葉に同意した。」友達に誘われた時、何も考えずに同意したのでしょうか。何か考えていたり期待したりしていたのではないかな? 自分の気持ちを少し書いてもいいと思います。「類は友を呼ぶと言うのだろうか…」全員の考えが一致していることが伝わります。★第三段落★友達が話してくれた本当にあった怖い話(?)、面白いですねぇ。背筋が凍る思いをした内部の様子をもう少し詳しく書いてもいいですね。★第四段落★「友達といたから見れた。」→「友達がいたからこそ見ることのできた景色だ。」友達を強調してみてはどうかな? 夜景を見ることによって得たものは何だったのだろう? 夜景を見て終わり、というのではなく、そこから感じたものやわかったこと、自分にとってどういう価値があるものなのかなどを主題として書くといいと思います。

 全体的に、小説のような感覚になる作文でした(^^♪ 作文を書く場合、「俺」よりも「僕」を使ったほうがよいと思います。数字は漢数字で書きます。一マス下げて、段落をつけるようにしましょう。句点(。)が読点(、)になってしまっています。また、「ついに屋上の扉の前まで着た(→来た)。」など、変換ミスがあるので、打ち終わったら必ず読み返すことをしましょう。
 とても楽しく読むことができました。青春ですねえ。怖い思いをしてまで得た夜景は、さぞかしきれいだったことでしょう。あの時見た夜景は秀人君達だけの宝物だけれど、夜景を一緒に見た友達は、秀人君だけの宝なのでしょうね。いつまでも友情を大切にしてくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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