創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   民主主義国を目指して   あとえ

 現在、日本を始めとした、アメリカ、イギリス、フランスなど、世界中の国々はほぼ民主主義国である。しかし、今問題になっている北朝鮮などの国は社会主義国である。北朝鮮についてのニュースを色々見て、私は社会主義国だと、独裁政権になる可能性が高く、あまり社会主義は良いとは言えないということに気付いた。だから、よりよい社会にしていくために、私たちは、民主主義を守っていくべきだ。
 その方法として第一に、話し合いや選挙などの手続きをわずわらしいと思わないことだ。九月の終わり頃、高校生になって初めての文化祭があった。夏休みを使って準備するような大規模な学祭に、私はとても心が踊った。一学期の終わりに、ホームルームでクラスの出し物を決めた。出し物は多数決で決めることになって、「やりたいと思うモノに挙手して下さい。」と言われた。しかし、私は挙手するのが恥ずかしい、面倒だと思う気持ちがあって、挙手できなかった。自分の意見がないわけではないが、どうしても意見が主張できなかった。そういう行動をとったのは、私だけでなく、クラスの中にちらほらいた。私は、どっちかと言うと小物とか作って売りたかったのだが、結局出し物は「めいろ」に決定してしまった。私は、自分が主張しなかったことにとても後悔した。もし、ホームルームの時自分の意見が主張できていたら、自分のしたい事でなくても、後悔はしていなかっただろうと、何とも言えないむなしさにおそわれた。私は、二度と楽しい行事を後悔で潰したくないので、これからは意見を主張することを、恥ずかしいことだとか、面倒くさいなどとは思わずに、自分が納得するまで議論しようと思う。そして、行事とか政治とかは、みんなが納得して協力することが一番大切だと強く感じた。
 第二には、反対勢力がいつも拮抗しているような状態を作っていくことだ。過去に、日本が戦争を起こした理由として、反対勢力が弱かったということがある。戦争を反対していた人がいなかったわけではないが、反対派の勢力が強くなる前に、旧政府が全て潰してしまっていたので、戦争を止めることができなかったのである。また、反対勢力が強くならなかった理由としては、情報が国民に伝わらなかったことがあげられる。旧政府だけが、国の予算や重要な情報を操作する権限をもっていたので、当時のお偉いさんが都合のいいように操作していたのである。今の北朝鮮はこれと同じような状態である。我田引水ということわざがあるが、国のトップだけが好きなように、贅沢な暮らしをして、国民はとても苦しい生活を送らされている。トップが怖くて反対することができず、言いたいことも、やりたいことも抑制されている。私は、北朝鮮や歴史が物語っているように、平和で平等な社会にするためには、いつも拮抗しているような状態を作っておかなければいけないと思う。
 確かに、民主主義は能率が悪いかも知れない。しかし、世界は一人のためにあるのではなく、みんなのためにあるのだから、みんなの総意を生かして物事を決めていくことが大切だ。

   講評   kira

 由希子ちゃん、こんにちは。民主主義の本道を守って、平等な世の中をつくっていきたいね。
 社会主義はもとはといえば、真の平等を追究したのでした。そのために国の利益をいってに集約したために独裁者が現れたんだよね。人間の弱さが出てるね。
 民主主義は唱えるのはたやすいが、実践が難しい。これを由希子ちゃんは学祭の出し物の話し合いで実感したんだね。今、日本では政治離れ、選挙の投票率の低下が起こっています。私たちからまず、関心をしめしていかなければなりませんね。
 拮抗する勢力を保っていくことも大切です。その例で北朝鮮を挙げたのは正解ですね。かつての日本もそうでした。「我田引水」ということわざをとりあげたんだね。ことわざの加工というのは、このなかの文字をだじゃれで変えてしまうんです。この場合だったら、「我家引金」?? ちょっと苦しいかなあ・・・。
 どんなことにも、必ずちがった視点があることを認め合うことが大切ですね。そうすれば、話し合いや多数決をもっと身近に感じることができそうです。
             

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