創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   独裁と民主主義   いみて

   独裁と民主主義
 最近どのようなメディアも独裁政権(たとえばイラクなど)が崩壊したと騒ぎ立てている。だが、民主主義には必ずしもいいことずくめとは言い切れない。なぜなら、会議の成り行き次第では、会議自体が腐敗しかねないこともある。つまり意見が分かれすぎて議事の進行がはかどらなくなり自分勝手な意見に対してしか議論されていないといった結果になってしまう。かといって独裁政治がよいとは言い切れない。なぜなら、意見の統一が可能ということはよいが、逆に国民の自主性をつぶしてしまい、民族差別・人種差別を植えつけることを助長しかねない。(第二次世界大戦ごろのドイツ)そのようにならないためにも、民主主義はもっと身近なものであるべきだと思う。
 そのための第一の方法は、もっと国民の意見を聞く場を設けることだ。(実際、これがなくて、有事関連法が、成立してしまったといえるかもしれない)たとえば、ニュース番組で行われているテレビ討論みたいに、ある法案に対して、賛成か反対か意見を聞くだけでもれっきとした意見の問い方だと言える。そのやり方は電話でも、デジタル放送対応のテレビからでもよい。このようにして、意見を聞くことでよりよい民主主義政治が、可能になるだろう。実際、テレビ投票をし、結果を見ていると、どのくらいの人が自分と同じ意見を持っているかわかる。
 また、第二の方法としては、会議を円滑に進められるようにすることだ。歴史には、T・エジソンの初特許作品の自動投票機が開発されたころ、法案を可決させまいと議事を長引かせようとしていたことがあった。こういったことが日本でも起こりうるのだ。これに関してはとても疑問に思う。<ひょうげん>
 確かに独裁的な政治にもよいところはある。しかし、民主主義の方がよいところは多い。マスコミには、主観的な意見だけではなく客観的な判断も必要だ。現在では、マスコミの力で、政治の様子がよくわかるのだから、もっと民主主義は、身近なものであるべきだと思う。<こうせい>

   講評   muri

「独裁と民主主義」という課題はとても大きいテーマだったと思います。このようなテーマの時、今回のように少し論点を絞り込んだ方が書きやすいですね。

「民主主義は必ずしもいいことずくめではない」という最初の意見はとてもいいですね。確かに今の日本の議会制民主主義が理想的に機能しているとは思えません。だから民主主義をもっと身近にするべきという当為の主題がとても生きてきますね。

●複数の方法:「国民の意見を聞く場を設ける」という方法は具体例もとてもわかりやすいです。日本では、議員を選ぶ選挙が民意を反映する一番の機会ですが、なかなか自分たちの意見が反映されているという実感がつかみにくいものです。裕帆くんには選挙権がないのでそういうことはわかりにくかったと思いますが、この第一の方法はとてもよく考えられていますね。
●歴史実例:エジソンの自動投票機の件はおもしろい実例ですね。日本でも可決されたくない議案の投票の際、野党が牛歩戦術という投票箱まで異常に長い時間かけて歩いて決議を引き伸ばす作戦がありますね。
●反対意見への理解:独裁的な政治の良いところをもう少しくわしく述べることで、逆に民主主義の目指すべきところが浮き彫りになるかもしれませんね。

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