創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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除夜の鐘 たんぽぽ
「ゴーン」(書き出しの結び)
去年の12月31日私たちは除夜の鐘をならしにいった。いとことその家族と私達の家族とおじいちゃんとおばあちゃんだ。11時におばあちゃんの家を出てお寺に行った。前の年などはもっと遅くに出るのでお寺についてもなにもやることがなかった。まずおでんを食べて、ジュースを飲んでおまえりをして、賭けまわってやっと時間になった。おじいちゃんは2番目に鳴らす。鳴らす時間は12時よりも20分ぐらい前だった。最初の人が鐘をならした。
「ゴーン」
耳のとおくまで鐘の音が鳴り響く。いよいよおじいちゃんのばんだ。とても大きな音だった。家族の一員なのでとても自分自信ではこのお寺の中では一番大きな音のように思えた。鐘をならし、階段を降りた。階段を降りるとおじさんがくじ引きの箱を持っていた。おじいちゃんは弟に
「たかやが引きなさい」
といった。私はなんで弟に引かせるのかと、とても不思議になった。私はお父さんに
「のり子もならせるの?」
「鳴らせないんじゃないの」
といわれた。私はムッとなった。お父さんじゃ信用できないので、おばあちゃんに聞いてみた。するとおばあちゃんはなにもなかったように
「ならせるわよ」
といって、番号札をお父さんに渡した。私は何番かと思いお父さんの番号を見ると41番だった。一人、一人一分ごとに押すなんてまちきれなかった。そしていよいよ番が来た。上に立っている、お兄さんが合図をする
「5,4,3,2,1」
私は思いっきり鐘を鳴らした。
「ゴーン」
とても大きな音が鳴った。まるでいままでたまっていたストレスが全部吹き飛んだ。私はそこでハーと息をはいた。そして階段を降りくじをひいた。くじの紙は箱にもう少ししか入っていなかったのできっといいのが当たるだろうとうきうきしながらくじをひいた。するとふつうのおまもりがあたった。私はべつにいいやと思いながら、おまもりをとりにいった。そしてまたお寺におまえりをしていえにかえった。
人間にとって除夜の鐘とは、1年の終わりを知らせる大事な鐘なのだ。
講評 jun
除夜の鐘の音で書き始めることができたね。「書き出しの結び」というキーワードは書き出しではなく、結びに入れてね。この鐘の音をうまく使って結ぶことができるとよかったね。
除夜の鐘を聞くだけではなく、自分でついたのね。そのときのようすをよく思い出して、会話を交えながら書くことができたね。たんぽぽさんの心の内を書いたところもいいですよ。
最後は、「人間にとって除夜の鐘とは……」と、大きく考えてまとめることができましたが、1行で終わってしまっているので、この後に新年への抱負などをつけ加えてみましょう。
▲「私達」→「私たち」
▲「おじいちゃんとおばあちゃん」→「祖父母」
▲「おまえり」→「おまいり」
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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