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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   勇気をくれたニモ(題名の工夫)   ちび丸あん

 わたしはこの前『ファインディング・ニモ』という映画を見に行きました.。
 ニモが生まれる前に他の卵たちとお母さんが大きな魚におそわれ亡くなるところから映画が始まりいきなり暗い気持ちになりました。たった一つ残った卵のニモをお父さんは
「パパが守ってあげる」
と大事に過保護に育てました。でも好奇心いっぱいのニモは生まれつき小さな右側のヒレを不幸とも思わず『幸運のヒレ』として大事にたくましく生きていきます。そのニモが6才になり初めての学校の登校日に大変なことがおこりました。
 映画の中だったけれど本当に自分も海の世界に入ったような感じがしました。さんご礁などの明るいところや暗いところ、沈没した古い船のざんがい、それまで魚といえば水族館でしか見たことがありませんが本当の海の中はこんなふうなのかと引き込まれていくようでした。水族館でしかみたことがない魚はこれまであまり関心もなかったけれどこの映画を通していろいろな種類の魚にとても興味をもちました。ただニモが『かくれクマノミ』という種類は知っていました.。なぜなら昨年国語の教科書に出てきたので本物の『クマノミ』を伊豆の水族館まで見に行ったからです。(前の話聞いた話)本当にイソギンチャクの中にいたしオレンジと白のしまが特徴でかわいいと思いました。だから今回の映画も見たくなったのかもしれません。
 一番おもしろかったところは、お父さんの友達になったドリーがわけのわからない『クジラ語』をしゃべってクジラの口の中に入ってしまったところです。『クジラ語』というよりもただ声のトーンをかえるだけ……まるでわたしが時々ふざけて話すでたらめ英語のようです。
お父さんとはなればなれになったニモは気がつくとダイバーの家の水槽の中でした。
 水槽の中にいる魚たちに歓迎会をやってもらい仲間に入ったニモは、うれしくなりました。でも、お父さんにも会いたい……。わたしがもしニモだったら仲間といるのも楽しいけれどお父さんのことの方がもっと気になったと思います.。(自分だけが思ったこと)最後までニモがお父さんに無事会えるのかどうかが心配でした。お父さんも広い海の中を必死にさがしてくれ多くの魚の仲間たちに応援してもらいながらニモのところまで近づくことができました。ニモもそれまではお父さんに守られているだけの生活でしたが知恵をしぼり勇気をもって見事、水槽から脱出できたのです。
もしわたしの親が心配性だったらあの時ニモと同じように私も反発したかもしれません。いつまでも親の言う通りにしているといざという時に自分一人では何も出来なくなりそうです。私もお母さんに時々反発します。(うるさいなぁ、わかってる、一人で出来るよ)と思ってしまうからです。きらい!と言ってしまうこともあります。そんな時、お母さんは悲しい顔をしているのかもしれません。でもこれは少しづつ大人になっていくことでもあるのだな、と思いました。人間の世界でも危険はいっぱいあります。大人のアドバイスをききながら自分で判断をしてわたしも勇気ある行動をしていきたいと思いました。そしてわたしも本当はお父さん、お母さんが大大大好き!なのです。

   講評   nara

 本でも映画でも、感想文を書くときのポイントはだいたい同じだね。「にた話」をさがしたり、「もし自分が主人公だったら」と考えたりしていくといいのだね。感想文を書くときに、その話の内容(あらすじ)のしょうかいだけにならないようにすることが大切だ。今回もがんばったね。ところで、登校日に起こった大変なこととは何だろう。そのせつめいは、映画を見ていない人にもわかるように、入れておくとよかったね。
 後半、「お父さんとニモ」のことを「親と私」にあてはめて、じっくり考えられたね。だんだん大きくなったあんちゃんは「一人でできるもん!」と思い、お父さんお母さんにとっては「まだまだ心配。」なのだなぁ。その気持ちのすれちがいから、ときにはケンカになったり、いやな思いを持ったりしてしまうね。「少しずつ大人になっていくこと」という説明は「なるほど。」と思ったよ。たぶん、「少しずつ大人になっているとちゅう」だから、反発する気持ちもあるのだろうな。本当に大人になったら、お父さんお母さんの気持ちも、反発せずに受け入れられるからね。
 こんなふうに、本や映画を通して、あんちゃんの心が成長していくこと、それが本や映画のいいところだ。今年もたくさんの本や映画に親しんで、感想をまとめていこうね。
 言う通り → 言うとおり
 「中央通り・銀座通り」などのときは漢字にしよう。「言うとおり・見てのとおり・そのとおり」などのときはひらがなの方がいいよ。
 少しづつ → 少しずつ

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