創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   リサイクル   たこ焼き


 「ポイ捨て禁止」の看板があちこちに立てられている。しかし、にもかかわらず、その周りには空き缶やお菓子の包み紙などが散らばっている。
 自分だけ良ければそれで良い。そう思う人がいる。電車の中で、化粧をする人がいる。これも、自分が良ければ他人なんてどうでもよい。ポイ捨ても、自分にとって邪魔だから捨ててしまう。自分だけ良ければ、他人なんてどうでもいいのだろうか。
 世界中のみんなが、リサイクルをしなくて良いと思うなら、地球はゴミの星なる。みんながポイ捨てをしたら、空き缶の山ができる。空き缶は、捨てなければ再利用。捨てたら、ゴミになる。江戸時代の日本は、あらゆる物を使えなくなるまで、再利用した。つまり、リサイクルである。リサイクルをしてはいけないという理由はあるだろうか。そんな理由はないはずだ。
 今、リサイクル活動として、次のようなことができるようになった。ペットボトルをTシャツに変身させることだ。データを集めた結果、ペットボトルが1.5本あれば、Tシャツ1枚がつくれることがわかった。そして、日本では1時間に約45万本(Tシャツ30万枚分)の飲料用ペットボトルが捨てられているそうだ。協力するには、スーパーなどにあるボックスに入れればよいだけである。
 捨てるか捨てないかは、自分で決めることであるが、ほんの少しの行動もできなくなるのが人間である。確かに、ゴミ箱までゴミを持っていくのはめんどくさい。しかし、めんどくさいからいいやと思うその一言が、増えていくとポイ捨ての世界になってしまう。その、捨てられてしまったゴミを拾うのも、結局は人間である。人間が捨てた物を拾う。とても、変なことのように思えるのだが、ポイ捨てをしなくなる人がいなくなるまで、その活動は必ず永遠に続くと思う。
 「ちりも積もれば山となる」という言葉を知っているだろうか。今、ゴミの山にならないのは、ゴミを拾う人がいるからである。どうせ、積もって山とするならば、ゴミを積もらすのではなく、幸せを山にしようではないか。


   講評   nara

このテーマは、予想どおりたこ焼きさんの得意分野だったね。字数は若干少なめだけれど、ポイントをおさえてよくまとめてあるよ。「ポイ捨て厳禁」の看板があるということは、ポイ捨てが存在しているという証拠でもある。そういう看板がなくなっていかなくてはならないのだね。
 ペットボトルのリサイクルの話は、データが効果的に使えている。これだけの数値を示されると、「何とかならないか。」と思わずにはいられない。確かに、まずはリサイクルということが考えられるね。もう一歩踏みこむと、そもそもペットボトルがこれほどまであふれているという現状を変えられないか、ということも考えなければならないだろうな。今、店に並ぶ飲料水・調味料の多くにペットボトルが使われている。ペットボトルでなくてはならないのかな? 他の容器ではいけないのかな?
 「ちりも積もれば……」のことわざは、現代のような状況では、マイナスの場面だけにしか使えなさそうだね。しかし、これをプラスに転じるのは、人間の一歩一歩の、まさに「積み重ね」だ。「幸せの山」にすべく動いていくことが、人間の知恵であり、また義務でもあるのだね。

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