低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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考え方は大人になると変わる りんこ
悲しいことに、わたしたちはおとなになるにつれ、重力の法則になれっこになるわけではない。世界そのものになれっこになってしまうのである。わたしたちは子どものうちに、この世界に驚く何かを失ってしまうらしい。それによって、わたしたちは何かを失う。ソフィーは、自分のことを不思議な存在だと考えている女の子だ。トーマスは、パパが飛んでいるように見えた男の子だ。
私は前、近くで小さな(三〜四歳)の男の子が、住宅街の道路で「〜レンジャー」と言って遊んでいた。正確には覚えていないため、例を書くことにする。
(子供一)「今日はアバレンジャーごっこしよー。僕は○レンジャー。」
(子供二)「いいよ、じゃあ僕は△レンジャー。」
(子供三)「じゃあ僕は×レンジャー。」
(子供二)「あっあそこに怪獣がいる。」
(子供三)「よし、やっつけよう!!。」
(子供一)「イエーイ怪獣をやっつけたぞ。」
(子供三)「この世界で一番かっこよくて強いのは、このアバレンジャー、僕たちだけなんだよな。誰もかないはしないよ。」
このように、げんじつにはありえないこと(アバレンジャーがいること、怪獣がいること。)を本気にしてしまい、かっこいいな(かわいいな)と思ってまねをしてしまう。と言うのが三〜四歳。時には五〜六歳の小さな子供なのだ。
しかし、私は小さいころはそういう遊びをあまりしなかった。だが、今の自分と、小さいころの自分は変わったことがある。それは本を読んでどう思うかだ。例えばピーターパンを読むとする。小さいころは、(三人の子供たち《名前は忘れましたが》やインディアンかわいそうだ。)とか、(ピーターパンと一緒にネバーランドに行ってみたい。)や、(飛んでみたい。)などと、空想の世界に入りこんでしまっている。しかし、今はどうだろう。(ティンカーベルやピーターパンなどは、本当はいない。)とか、小さい子の思っていることに対して、(現実と夢のちがいがわからないのかなあ。)などと、小さいころとまったくちがう考え方をしているのだ。やはり、小さいころは、ありそうもないことをすごい。や、やってみたい。と思ってしまい、大きくなるとそれは現実ではない。お話の世界だ。と思ってしまうのであろう。
三つ子の魂百までと言うことわざがある。しかし、それは少しちがうような気がする。もちろん声の小さい人は、何かしない限り声は絶対大きくならないなどと、性格は変わらないが、物に対しての考え方が変わると思う。人間にとって成長とは、大人になるにつれて、創造力がなくなっていくと思う。なぜかというと、小さい子は創造力があるからこそピーターパンと遊びたかったり、アバレンジャーになりたかったりするのだ。それに対し、大人は、そういう子供らしい想像力がなくなってしまい、かしこまった考え方しか出来なくなってしまうのだ。もう一度三.四歳になった気分で人生をすごしていければいいと思う。(創造力といえば、USJで今やっている四Dでエルモたちが言っている。)
講評 huzi
小さい子たちの遊びを見ていると、次から次へとありもしないことが次々に出てきますね。 莉絵子ちゃんは、(現実との違いがわからないのかな)と、思うようですが、子どもたちには、「現実」と「空想」の区別はないのでしょう。だから、楽しくて仕方ないのでしょうね。
今回の感想文は、長文がやや読み取りにくかったかもしれません。 しかし、さすが、莉絵子ちゃん。 筆者の言いたいことをうまくすくい上げることができたね。
【前の話】に、レンジャー遊びをしている男の子と長文を結びつけた発想力はすばらしい。 トーマスが想像していたことも、このレンジャー遊びと同じだからね。
莉絵子ちゃん自身も、読書の中で、現実と空想を楽しんでいた時代があるのですね。ティンカーベルやピーターパンが、夜、窓から侵入してくるような気持ちになりながら読んだ幼いころ。今では、「これは作り物の世界」とわかって読むでしょう。 比べてみると、感動の広がりも違うかもしれませんね。
【一般化の主題】には、「三つ子の魂百まで」を生かすことができました。 たしかに、性格はかわらない。けれども、大人になるにつれて減ってしまうのが、創造力。 想像することで、世界を形作っていくのが創造力だとすると、大人も、もっと想像する機会を増やしていかなければね。
ところで、エルモは何と言っていたの? 気になるなぁ。
【要約】のただし書きを忘れてしまったね。これができれば、パーフェクトだったので、惜しい(^_^;)。
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1.1週の講評です。
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今年最初の作文。長く書けたね。 長いけれども最後まで一気に楽しく読めるのは、莉絵子ちゃんの文章力のおかげだと思います。
「ヒエー滑る!!。」 ときたら、スキー。 なんだか調子よくどんどんスピードがあがっているようですね。と、思ったらこけちゃった。
場面は、志賀高原のスキー場。お正月スキーに行っていたのですね。 お正月らしさは、館内の案内と食事のメニューにあらわれていますね。でも、なによりも、新春のきれいな山々が見えたのが一番かな。 こういうお正月の迎え方もいいものですね。
【前の話】には、去年のことを書けたね(ただし書きをわすれちゃったね)。 年越しそば、おもち、初詣ときたら、お正月の三点セット(笑)といっていいぐらい、典型的な過ごし方ですね。莉絵子ちゃんは、中でも、おそば屋さんで買ったおそばのおいしさが印象的だったようですが、お母さんにとってはちょっと違ったみたい。 お正月支度に追われるより、スキー場でのんびりと過ごすほうがいいという意見には、先生も大賛成です。
【一般化の主題】は、「小正月」のことまで持ち出して、長く書けましたね。よく知っているなぁ。でも、二週間もの間、気を引き締めていたら、あとがぐったりしそうよ。先生は、「一年の計は元旦にあり」(←ことわざの引用)ぐらいでちょうどいいと思うけど。
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