国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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本 VS 映画 引き分け! PINPA
テレビや映画は受身の態勢で見ることができる。しかし、反対に本は読む側に努力がいる。読む側の自由が大きい。絵や音楽は何をイメージしているのか分からなくても片付く。しかし、本は何が書いているか分からなかったら無意味だ。世の中には難しい本がある。読んでも分からなくても本が悪いのでも自分が悪いのでもない。
「本を読んでから見に行こうね。」
これが、お母さんと私の『ハリー・ポッターと賢者の石』を見に行く約束条件だった。私もお母さんも二人とも本を読んで映画館に見に行くことになった。
「ワクワク、始まるよ!」
みょうに、映画までのコマーシャルが長く感じた。いよいよ。待ちに待った冒険の始まりだ。私はハリーの世界に溶け込むようにスクリーンを見つめていた。
「おもしろかったね!」
ハリーのホグワーツでの1年は私のとってはたったの1時間半ぐらいだ。あっという間に過ぎてしまった。
その帰りだった・・・。
「でも、最後にボルデモートとハリーが戦うシーンの前にトリックに打ち勝つ、薬の場面が抜けていたね。あそこが楽しみだったのに・・・。」
とお母さんがポソリと言葉をもらした。
そういえば、最後のトリックの所には本で出ていた薬の場面はなかった。見たかったのにな。どうしてだろう?
「『坊ちゃん』か・・。」
あの有名な1000円札にも載っている夏目漱石のお話だ。坊ちゃんの舞台は四国だ。主人公が都会から田舎の四国に行き中学校で先生をする。その中学が舞台となりいろいろなことが起こったりするお話だ。
そのお話は田舎が舞台となるのでその地方独特のしゃべり方や方言を使うのでとても分かりにくい。でも、その地方の人たちには分かるのだろうか。
というわけでなんとなく話をつかんで『坊ちゃん』の本読みは終わった。
『坊ちゃん』を読んで半年足らずで学校で
「今日の5時間目は学校にあるビデオでみんなもよく知っている『坊ちゃん』を見てみようと思っています。」
きっと『坊ちゃん』のお話は知っているが読んだことのある人は少なかっただろう。私は読んだがあの時はちょっと方言などで難しかったのでもう1度今度はビデオで見られることに目の代わりに水晶玉を入れたようにキラキラとさせるほどうれしく感じた。
ビデオではやはり『ハリー・ポッター』と同じように、どこかの場面がとばされていたかもしれないが私が本を読んだ時の中でも分かりやすい場面が多く出ていた。
本を読んだ時よりも何倍もよく分かったし今度は何とか分かったという気持ちよりおもしろかったと気楽に心に余白、余裕を持てたような気がした。
本とテレビや映画とどっちがいい?と聞かれたらすぐにはどっちかには答えられないだろう。本では自由に読んだりできるので長くたってその人が読みたければ長いのだって読むだろう。しかし、映画になると全部が全部、映画にはできない。それは見る人にだってちゃんとわかっているがやっぱり見たいものは見たいと思う。
でも、そういうテレビにはマイナスの面もあるがその反対であるプラス面もある。例えば、先ほど言ったとおり方言で難しいお話でもテレビで映像も見るとよく分かる。
適度にテレビも本も使うことが大事なのだ。
テレビは良くない。本を読みなさい。というお母さんがたまにいる。もちろん、私のお母さんも本は読んだほうがいいと考えている。でも、テレビは良くないとは考えていない。テレビにも勉強にもなる番組もある。1番近いたとえではニュースだってそうだ。最近は子供向けのニュースもあるし良い番組もたくさんある。各国の文化のテレビ(ドキュメンタリー)だっていい番組のひとつだ。
人間には適度なテレビと本読みが必要なのだと私は思う。本読みで想像力を働かせ、テレビで画像も同時に見ることも大事なのだ。そうやって人は成長していくのではないかと思う。
講評 mako
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