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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   楽しすぎる休日   かず

 「早く準備して!!」
と母が言う。父の仕事のついでに、家族全員で2泊3日岩手県の母の実家に行く事にした。岩手は雪が降っていて半端でなく寒いらしい。私は少し厚着をした。祖父と祖母は冬休みに私たちは来なかったので、楽しみに待っていた。もちろん私も楽しみでしょうがない。大きな荷物を背負いながら、バスに乗った。バスを降りて、電車に乗った。私はもう岩手に着いた事を想像して楽しんだ。やっと新幹線に乗れて、安心したら一眠りしてしまった。もうすでに駅に着く頃だった。新幹線を降りたら、「ひゅー!」という冷たい風が肌に触れた祖母が改札口で寒さに凍えて待っていた。私は、「やっと着いたーーーーーー!!」と喜びながら外に出た。外は駅の中よりも寒かった。祖母が、
「滑るから気をつけろよー。」
と言ったが、私は、「大丈夫だって。」と思い油断していたら、ツルッと滑りそうになった。まさに油断禁物だ。あわてて車の中に乗って、
「ホッ。」
とした。家に着いたら、まず、父と祖母がコタツに入ってくつろいでいた。台所には犬の「ハチ」がいた。ちなみに「ハチ」という名前は私が訳もなく付けた名前だ。でも今ではみんなその名前に慣れている。私はちがう名前にしていたらどうなっていたのかなと思った。ハチは面白い事に私を見ると、たくさんお手をしようとする。祖母に聞いてみたところ、いつもえさを与える時にお手をさせていたからハチはお手をすればえさをもらえると思っているからと言っていた。私は「なーるほどね。」と思った。そして、弟もハチの存在に気づいてしまった。弟はハチのことを、
「ハチ、ハチ!」
と言って、追いかけまわす。ハチは最初のうちは楽しんでいるが、だんだんハチは飽きてくる。たぶんハチは、「しつこいなあ、この坊主。」と思っていただろう。そう考えるとハチの気持ちを知りたくなった。ところで私の事はどう思っているのかな・・・
 次の日に外へ出ると、周りは田んぼと山だけの大自然だ。ソリをしたが、新雪だったので、なかなか滑らなかった。ハチは驚く事に田んぼを越えて私たちがソリをしている所まで普通に来た。人間でもなかなか見つける事が難しい所まで私たちは来ていたが、ハチは来た。弟は、
「おっ、ハチだー!!」
とビックリしながら言った。まず、私のところに来てくれた。次に父のところに来た。最後に弟の場所に来た。一番笑えたのは、雪に私は顔を突っ込んだ。そしたら雪に顔の形ができた。なんだか怖すぎて父と弟は、
「スゴーイ!!」
としか言えなかった。夢中になってたくさん3人でやっていたら、すごく冷たい雪があっった。3人とも、
「うわー、顔がーーー!!!!!」
と言って、あわてて洋服でふいた。雪だけを歩いていたら、長靴の中が冷たくなり足が半死半生の状態となった。私は、
「つめてーー!!」
と大きな声で言いながら、走って家に戻った。コタツに入ったら、足がなんだかかゆくてしょうがなかった。やっと夜になり、私は寝ると時を早く感じてしまうので夜遅くまでコタツで勉強したり、テレビを見たりして1時ごろに寝た。次の日眠くて起きるのが、遅かった。私は少しでも岩手で目を覚ました状態でいたかったのだが、自業自得だった。私と弟でこの日は雪合戦をした。弟はソリでガードし、ハチを人質にとった。私と弟は20分くらい走り回っていたら、少しだけ汗が出た。最後に弟が投げた玉が私の洋服に入って私は降参した。そして夕方になって私たちは新幹線に乗って帰った。東京は妙に暑く感じた。
 私は地方によってたくさん良いところがあることがわかった。例えば、岩手なら自然のたのしさ。東京なら便利な所がたくさんある。家族全員で2泊3日岩手県の母の実家に(書き出しの結び)行って、最初は短いから何もできないよと思った。けれど案外たくさんのことができてよかった。人間は勉強だけではダメだと思う。私が岩手で遊んだ時のようにパーと遊んだ方が良いと思う。私はこんなに良い祖父と祖母、田舎があって本当に嬉しい。また夏に遊びに行きたい。

   講評   nara

 今回は、「ハチ」がいい味を出しているね。ハチは犬だけれど、どうも自分は家族の一員だと思っているのだね。かず君と弟の上下関係(というか、年齢差かな)も把握しているようだ。雪の中で、かず君たちとハチが遊びまわっているようすは、ほのぼのとして楽しい。東京ではこういう風景は見られないものね。
 短い帰省旅行だったけれど、新たな発見のある旅だったね。「都会と田舎」「勉強と遊び」のように、対比するものがあるからこそ、それぞれの特徴が際立つということだ。このまとめの段落は、できればもう少し字数を増やしておくと、意見文としてのバランスがよくなりそうだ。かず君の個人的な経験を元に、一般化(大きなまとめ)を導き出すというのが、意見文の組み立てだ。今回は、題名どおり「楽しすぎ」たから、体験談の方に比重がかかりすぎたのだね。(笑)複数の対比できるものを知ることによって、それぞれをよりよく理解することができる・メリハリの大切さなどを意識するとよさそうだ。
 面白い事・私の事・驚く事 → 「……(という)こと」はひらがなにするのが一般的。最近の印刷物では、字数を節約(?)するために漢字を使っているものも見かけるけれどね。

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