国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2346 今日2423 合計52333
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   常識と謙虚   れもん

 まさかソフィーは、世界をわかりきったものだと思っている人の仲間ではないよね?これはわたしにとって切実な問題なのだ。ソフィーが森を散歩しているとき、突然、行く手に小さな宇宙船をみつける。その宇宙船の上には一人の小さな火星人がよじ登ってソフィーをじっと見おろしている・・・・・・。さあ、そんな時、ソフィーなら何を考えるだろう?まあ、それはどうでもいいとして。でも、自分を異星人みたいに感じたことはない?ソフィーは姫の眠りから目覚めたようにソフィー自身をとびきりおかしなものとして、とっくりと深く感じるのだ。これは「習慣」の問題だ。悲しいことに、わたしたちはおとなになるにつれ、世界そのものになれっこになってしまう。わたしたちは子どものうちに、この世界に驚く能力を失ってしまうらしい。それによって、わたしたちは大切な何かを失う。(要約)
 「ねえ、なんで空は青いの。」
「ねえ、なんでタマネギを切ると涙がでてくるの。」
などなど、私もかつてそうだったように、まだ幼稚園ぐらいの小さい子は何でも何でも、まるで、元から原稿が決まっているようにとどこおり無く、自分が疑問に思えば質問してくる。(前の話)しかし、だんだん大人になるにつれて、質問は少なくなっていく。これは、質問をしないということもあるかもしれないが、それよりもたぶん、自分の中で疑問に思うことが少なくなっていくためだと思う。けれど、それだけ賢くなったというわけではなく、考える前に「こうなるのは当たり前」と自分で勝手に疑問に思いかけたことを片付けてしまっているからだ。この地球にいるにつれて、私達はこの世の中の常識や仕組みを知っていく。常識や仕組みを知るといっても、この地球の仕組みなど誰にも分からないのだから、全てを知られるはずはないのだが、みんなこの地球の全てを知った気になっている。そして、それと同時に疑問や好奇心などを失い、世の中を取り巻く常識の波にのみ込まれていく。確かに人を傷つけないようにするぐらいのある程度の常識は必要だ。しかし、人間と地球は別であり、この地球は未知のものだ。その未知の地球に居ながら、全てを知っているような気になって全てを当たり前で済ませてしまうのではあまりにもったいない。そう思い、研究をして疑問に思ったことを解決する科学者という職業がある。でも、みんながみんな科学者になれということではなく、この地球のことを自分はほとんど知らないという自覚が必要だ。そのような自覚があれば、地球に対して謙虚な姿勢でいることができ、自然破壊などという地球に対してとても失礼なことは無くなると思う。
 人間にとって常識や当たり前は思いすぎてはいけないものなのだと思う。自分の無知を認め、謙虚な姿勢で接するということは、出来そうで意外にとても難しく出来ないものだ。私も、ある程度の常識以外は全て真っ白にして、何ごとにも、地球に対しても謙虚な姿勢で臨んでいきたい。
        

   講評   nara


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)