低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日3330 今日633 合計6529
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ”叱る”べき存在   鉄龍

言葉遣いについて注意してくれた先輩がいて、その当時は衝撃が強かったのだが、ずいぶん後には頸から上をすっぽり包んでしまいたい気持ちになった。それは、注意するだけでなく褒め言葉も下さったからである。このように、「怒る」先生になるのはいたって簡単だが、「叱る」先生になるのは、その先生自身にも覚悟がいるのである。教えられて学ぶことの大事さを、教師は自信と誇りを持って教えられないだろうか。(要約)他人のために叱ってくれた人は、意外と印象に残りやすく、ためにもなる。欠点を指摘されると、一度は嫌になるが、その後、その欠点を克服するために一生懸命になれるのだ。今時、そういう人が少なく成りつつあるので、他人のことをじっと見守って、いざというときには叱るようにすべきだ、と僕は思う。
他人を叱る方法としては、第一に、他人を信じる事である。他人のことを考えずに自己中心的に生活している人は、他人とトラブルが起こったときに、責任を一方的に押しつけるような怒り方をする。しかし、他人のことを信じている人は、他人の欠点を言うと同時に自分の非を認め、やがてそれが大きな友情を育むのである。また、子供に気に入らないところがあったといって、ただ単に怒るとマイナスだけになり、その子供からの信頼も薄くなる。しかし、子供のためを思っている人は、そのようなことはせず、子供のためになることを何らかの形で教えようとするのである。僕は、保育園に通っていた頃はいわゆる悪ガキで、先生からもとてもよく叱られた。だが、その先生の名前はさすがに忘れたが、顔は今でも覚えているし、今でも生活のためになっている。子供のことを信じているからこそ、できることではないだろうか。
他人を叱る方法としては、第二に甘やかさしすぎないことである。NHKの某番組によれば、今から約四十年か目、京都府のF高校は、当時問題になっていたという「ツッパリ」でひどく荒れていたそうだ。しかし、スポーツの、とある競技で元オリンピック代表が先生としてF高校の職員となり、そのスポーツを通して、生徒達に説得を続けた。それが実を結び、学校は平和になって、そのスポーツでも全国レベルの強豪になったそうである。(長文)当時の流行とはいえ、現代の暴走族を思わせるツッパリは、親の甘さが招いたものであるのではないか、と僕は思う。これこそ、「子の心親知らず」なのではないだろうか。(ことわざ)今日でもそうだが、叱らないで甘やかしすぎている親は、昔自分が叱られたとき嫌な思いをしたので、子供を同じような目に遭わせたくないと言う、一瞬はうなずけそうな理由を持っていると思われる。しかし、少しは子の心に答えてあげるべく、思いっきり叱ったらどうだろうか。むしろ、子供は親から叱られるのを期待しているのではないだろうか。
確かに思い切り甘やかすのもいいかも知れないが、しかしそれだと、子供達が暴走族やツッパリに成りかねないリスクも伴う。他人のために叱ってくれる人というのは、甘やかす人よりもか成りよいのである。ああ、その印象に残る叱った声は少なくなったが、聞いてみるとやはり印象に残るものである。(書き出しの結び)

   講評   kiri




 鉄龍さん、こんにちは。
 要約はうまくできていたね。それに続く「他人のために叱ってくれた人」という言葉は「他人のことを思って叱る人」としたほうがいいね。「他人」を「叱ってくれる」というのは、うまくつながらない感じがする。「欠点を指摘されると、一度は嫌になるが、その後、その欠点を克服するために一生懸命になれる」いうのは、そういう経験があるからこそ言えることかもしれないね。説得力がある意見だね。
 他人を叱る方法の、第一は、「他人を信じる事」。これはとても大切なことだね。保育園時代のことを思い出して、うまく具体例としてつなげたね。
 他人を叱る方法の、第二は「甘やかさしすぎないこと」。これは、新聞やニュースなど、社会面にもしっかりと目を向けているということがアピールできているね。「子供は親から叱られるのを期待している」という意見は、鉄龍さんの実感なのかな。
 最後の「ああ、その印象に残る叱った声は・・・」のところは、「叱る声」を具体的にカギカッコを使って書いてみるとよりインパクトのあるものになったと思います。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)