低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2426 今日2399 合計54735
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   便利になったおもちつき   みかん

 「ブルン ブルン ブルン…」
もちつき機の中で、粒だったもち米が、五分もするとかたまりになっていく。私は、ガラス越しに、もち米からおもちに変わっていく様子をわくわくしながら楽しんでいた。
 去年の十二月三十日、祖母の家へおもちつきのお手伝いに行った。以前おもちつきの手伝いに行ったのは、小学校低学年の頃だったし、その時は、おもちをつくところを、見ていなかったので、おもちがブルブル機械の中で、動き回っているのを見るのは、まるでおもちが生きているようで、楽しかった。おもちがつきあがると、打ち粉の上にドサッとおいた。すると、べろーんスライムのように横に広がった。それから祖母は、上手に手でおもちをにぎるようにしてちぎっていった。私は、その横で、四センチくらいのおもちを、何個もまるめていった。おもちは、やわらかくて、あたたかかった。あたたかいうちにまるめないと、きれいな形にならないそうなので、急いでまるめた。それができたら、床の間にかざる鏡もちを作った。鏡もちは、直径十五センチくらいと十センチくらいの大きさのおもちを一組と、六センチくらいと四センチくらいのおもちを何組かつくった。
 祖母の家では、毎年年末にはお正月用のおもちをついている。そして、去年の年末は、なんと、新しいもちつき機を買っていた。それまであったのは、おもちをつくだけの機械だったが、今回のは、もち米を蒸すことからつき終わるまで全部できるとても便利な機械だ。祖母は、
「おもちつきも、だんだん楽になっていくね。」
と言っていた。父や母が子供の頃は、もち米を蒸すのも、庭で、木で火をおこして、厚手のなべをかけて、その上でもち米を蒸したそうだ。それから、蒸したもち米を、石でできたうすに入れ、木でできたきねでぺったんぺったんとついたそうだ。近所の家でも、ほとんどの家が、三十日におもちをつくので、ぺったんぺったんという音がひびいて、もうすぐお正月だなぁと感じたそうだ。
 お正月におもちをかざるのは、過ぎていく一年をふり帰って、一年無事であったことを感謝し、また新しい一年も幸せでありますようにと願いをこめてかざるという、日本固有の文化だそうだ。また、父や母の子供の頃に比べると、おもちつきは、とても便利になっている事がわかった。
 今回買ったもちつき機には、なんと、パン生地を作る機能もあった。私は、とてもパンが作りたかったのでもちつき機を借りてきた。私は、おもちを作ったときのように、パン生地が動き回るのを早く見てみたくなり、思わず言った。
「お母さん、今度の日曜日にパン作りをしようよ!」
   
 

   講評   mika


 1月の清書です。みるみるうちに、目の前でおもちができあがっていく様子が、楽しい作文ですね。昔は、もちつきの「音」からお正月を感じたというお話も、とてもよかったです。私達は季節の移り変わりを、いろいろなものから感じ取っているのですね。
 仁美ちゃんは、今月も、自分の周りのできごとや物を、じっくりと観察し、たくさんの発見をしましたね。来月もこの調子で、はりきっていきましょう〜!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)