低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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学問のあり方 ピエッパ
学問といえばどんなイメージがあるだろうか。学校で授業を受ける、図書館で本を読む・・・いずれにしても、机に向かっている姿を想像すると思う。しかし、実は行動していることも学問といえる。学問は日常生活の中で試されてこそ豊かになるからだ。だが実際は、机に向かい先生の話をひたすら板書するだけになってしまっている。そうなった原因は一体何だろうか。
その原因の一つとして、時間がないからだと思う。今日本は、「ゆとり教育」を取り入れており、土曜日を休みにしたりして自由な時間を増やそうとしている。しかし、時間は減ってもやることはあまり変わらず、結局は時間に追われてしまう。そうなると歴史の授業なども、先生はただ事実を述べ、黒板に書いていくだけでエピソードなどは省いていく。こんな歴史の授業は面白みがなく、結果勉強する気がなくなってしまうのだ。
もう一つの原因として、今までの社会が勉強の意義を認めなかったからだと思う。例えば、英語やコンピューターの技術はこれからの時代に必要なことなので、みんな勉強してきた。しかし、歴史や古典など、将来直接役に立たない分野は認められていなかった。だから、だんだんそのようなものの価値が消えていったのである。イルカは昔前足があったが、海で泳ぐようになり前足の存在価値がなくなったので消えてしまった。それと同じ事が、今人間社会でも起こっているのだ。(自然科学実例)
確かに、学問は社会に役に立つようにしていくのは大切だ。しかし、
「学問は習うより慣れろ」(ことわざの加工)
というように、自分の生活や行動と学問を、立体的に交わらせていくべきだ。
講評 huzi
学問は日常生活の中で試されてこそ豊かになる。
たしかにその通りですね。 生きた学問とは、常に動いていて、点数としてはあらわれにくいのかも。
時間のなさはと「ゆとり教育」をかかわらせて述べた二段落目が興味深いです。土曜日が完全に休みになりましたね。そのかわり、平日の忙しさといったら大変なものです。歴史の先生もおもしろい話を披露する時間が減って、ストレスを感じていらっしゃるのではないでしょうか。 いっそ反対に、先生は興味深いエピソードだけを述べ、歴史の事実は生徒自身が参考書で調べる形にしてもよさそうね(それはそれで不満が出るか?)。
イルカを例にとって【自然科学実例】で述べたように、人間も、直接目に見えて役に立たないものに関しては、冷淡(笑)ですね。 豊かさや余裕を失った「勉強」のありかたは、やがて人間を前にすすむだけの機械にしてしまうかもしれません。
【ことわざの加工】、「学問は習うより慣れろ」と示したね。 ここに言う、「慣れろ」とは、自分の生活や行動を楽しむことで実りのあるものにしようという意味かな。
やや説明不足のように思うので、もうひとこと足してみてね。
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