低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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価値観について いわさ
文化もパーソナリティも、多くの場合すこしずつ変化し、そしてときには大きく急速に変化しうるものである。文化のコードは長年の間にひとりひとりの人間の安全と満足をもとめる欲望があつまって、暗黙の合意のうちにつくりあげられてきたと考えられがちである。しかし、次第に社会が強く組織化されるとともに、そこには、社会の強者、すなわち権力者の安全と満足をもとめる欲望が支配的なものとなっていったのは自然のなりゆきであった。しかし、今は、あらゆる点において高度に統合的な組織性を強めた社会では、個人としての権力者ではなく、その構造的力動によって自律的につくり出されるより大きな交換価値こそが、文化のコードとして支配者の地位につくことになっている。そこでは、そもそものはじめから個人の署名をもたないこの文化のコードとしての交換価値を満たそうとする社会の力動的な動きに、個人の欲望は動かされざるをえないような仕組みになっていると言うことができる。
そんな社会の中でも自分自身の価値観を通していくことは、大切だ。僕は今、中学校の部活でテニスをしている。テニスをする者にとって、一番大切なものは何か?僕が見つけた答えはラケットだと思う。もちろんほかに必要なものは山ほどあるし、人それぞれ価値観が違うから、答えは何千何万もあると思う。ラケットを一番大切に思っている僕は、ラケット選びをするときに何を基準に決めるか。まず第一に友達の意見だ、なぜなら僕のテニスというものを毎日見ている彼らは打つ前の僕の癖などを常に見ている。そんな彼らの的確なアドバイスと、僕の色のセンスで常に選ぶ。しかし、最後には友達の指摘は耳に入らない。こういうと、変かもしれないが僕には結構頑ななところがあるから、一度決めたらもう他の選択肢は頭に無いのである。こうして、僕の手首から先の右腕は選ばれる。
しかし、その時代の価値観に合わせることも大切だ。これは聞いた話だが、テレビ局の中はいろんな格好をした人間で溢れ返ってい。るそうだ。その理由はというと時代劇をしていた人が休憩時間の度にメーキャップしていたら、とても手間がかかるし、肝心の撮影に時間が取れないからだそうだ。そんなことでテレビ局内には、曲げを結った人、ジャージの人、ドレスの人などがたくさんいるそうだ。新人のADがカルチャーショックを受けるのはこのことらしい。そんな状況にビビるのも無理は無いと思う。だって街中にそんな人がいたら、とても目立つではないか。昔話のさるかに合戦で、さるを懲らしめる側に石臼がいたが、ぼくは最初に絵本の絵を見て、何だこれはと思った。今の子供である僕は、石臼など実物を見たこともなかったので、何かわからなかったのである。しかしこれが書かれた室町時代の子供達は、本を前に大きく頷いたであろう。時代によってものすごくかわってくるのである。
確かに自分自身の価値観に沿って生きることも、周囲の価値観に合わせることもどちらも大事だ。しかし、いちばん大切なことは、「未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある。」という名言があるように、今の価値観ではなく未来の自分のための価値観を今作ることである。(総合化)
講評 jun
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