創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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外見と中身 ポテチ
外国を旅すると一目瞭然ですが、今日、日本のリンゴほど見栄えのするリンゴは世界のどこにもありません。また、そうした外観への極度のこだわりは、リンゴだけではなく、日本の果樹生産の一般的風潮にすらなっています。ただ、本末転倒なのは、しばしば味よりも「見てくれ」の方が、「高品質化」の上位に座っていることです。日本では、いろいろな果物を紙袋で覆って育てます。これらのキメ細かな技術は、リンゴをおいしくするためでなく、ひたすら美しく色づかせる目的で開発されてきました。もちろん味はがた落ちで、作っている生産者自身が食べないようなこんなリンゴを、消費者が何度もだまされて買うとは思えません。(要約)
この前、友達の誕生日プレゼントを買いに小物を売っていそうな店に行った。特に大きい店ではなく、普通の店だった。レジで買う時に一言「プレゼント用にして下さい。」と店員の人にたのんだ。私はただ少しかわいい袋に入れてくれるぐらいにしか考えていなかったが、私が頼んだ店員の人はまるで大仕事をするように包装紙を広げた。そして何重にも包装紙で包んだ。さすがに包装してくれたものをほどくのはもったいないのでそのまま友達にあげたが、この包み方には少しびっくりした。しかしびっくりするのはこの小物の店だけではない。本屋で本を買った時もブックカバーやしおりをつけてくれたし、ブランドの店で洋服を買った時は外出の時にバックにもなりそうな袋に入れてくれた。しかし、やはり包装がきれいな方が嬉しい。
私がピアノを練習している時、母が「Aはデコレーションはとてもおいしそうにできているけど中のスポンジがすかすかなケーキ、Bはデコレーションは上手ではないが中のスポンジがとてもおいしくできているケーキで、どちらが人気だと思う?」と聞いてきた。つまりピアノでいうと、その曲は一応弾けるが、音の強弱や速さが全然できていないAさんと、曲は最後までできていないが音の強弱はバッチリのBさんではどちらの方が上手だと思うかということだ。確かに見た目で決めるならAのケーキ、Aさんを選ぶかも知れない。しかし良く考えると、良く味わって食べて見るとBのケーキやBさんを選ぶと思う。そして最終的にはBを選ぶと思う。こう考えると外見は悪くても味がおいしい外国の方を私は選ぶ。しかし店で買う時は味見などできないので見た目で決める。すると日本の方を選んでしまうのだ。こう考えると人間は見た目でだまされやすいとつくづく思う。
人間にとって外見と中身はどっちも大切だ。もちろん両方そろっている方がいい。しかしどちらかしかないのだったら、私は中身を選ぶ。
講評 jun
<構成>
要約はうまくまとめましたが、元の文が敬体でも常体に直してまとめましょう。
<題材>
友達のプレゼントを包装する様子をたとえを使いながら書いていくことができました。かなり大袈裟に包装してくれたようですね。中身とのバランスもあるけれど、包装も商品のうちなのかもしれないね。
もう一つの話は、お母さんの言葉をヒントに、外見と中身について考えることができたね。
<表現>
「まるで大仕事をするように」というたとえが使えたね。
<主題>
外見も中身もどちらも大事。でも、どちらを選ばなければいけないのなら中身を選ぶと言い切ったところがいいですよ。
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