創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自分を貫くには   うみさ

 私は今この世界で、二本の糸の上を異様なバランスをとりながらわたっていくような思いがする。しかし二本の足で、二筋の違ったスジをわたるのは絶望的であろう。欧米の方ばかりに目を向け、すべての価値判断をあずけて己を空しくしている現代日本。西欧文化の系列と全く反対の出発点に立った、縄文文化とか、マヤ、インカ、北米インディアン……一つながりの通じあい。この魂の風土ともいうべきものを見きわめあい、再発見、再獲得し、ひらいて行くことが大事なのではないか。民衆全体、風土の生活全体に響き、うねりを及ぼすような運動であるべきだ。(要約)
 周りに惑わされることなく、自分の信じた道を進んでいくことは大切だ。私は人と同じことをしたり、マネすることやマネされることが昔から嫌いである。例えば、部活だってあえて人数が少なそうなところに入ったし、美術の作品でもいろいろなものをくっつけたりして誰かと似ている作品は作らなかった。私のなか一番大きな周囲とちがって自分の意志で決めたことといえば高校選びだと思う。私は自分で私立高校を選んだが、ほとんどの友達が公立高校を受けるので私立高校を受けるのはなんとなく不安と恐怖があった。しかし、自分の意志で決められたことなので貫きとうせて本当に良かったと思っている。自分の信じた道を進んで行くことは、不安と恐怖が少しだけあるかもしれないが、貫くことが必ずできることだと思う。(意見1)
 しかし、周りの人の意見を取り入れることも大切だ。生きていくうえでは他人の意見が必要になることがある。私が部活をしていた頃は、先輩や先生にフォームのしかたやどう動けばよいかなどいろいろなことを教わった。試合が終わった後も「あそこはああやるんだよ」とか「あの時はこうすればよかったんだ」などと言われたりした。こうした意見のおかげで伸びるものも伸びたのだと思う。普段の学校生活でも、先生の意見を聞いて行動することは多い。「みんなで協力しなさい」とか「努力は無駄にならない」など。担任の先生の口癖は「けじめ」である。この一年で変わったことの一部はそんな周囲の意見を聞いたからなのだ。(意見2)昔話の桃太郎で、桃太郎はおばあさんに持っていけと勧められたきび団子を持っていたから犬や、雉と仲間になり鬼征伐に向かった。このきび団子がなかったら鬼征伐は成功しなかっただろう。(昔話)
 確かに周囲に振り回されず自分の信じた道を進むことも、周りの意見を取り入れることもどちらも大事だ。しかし、「知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ。」(名言)という名言があるように、二本の糸の上を異様なバランスをとりながらも進んで行くことと、そして、一番大切なのは自分の意見を貫くことを弁えながらも周囲に耳を傾け、目標を達成させるための熱意を持ち続けることだ。(総合化)

   講評   kuri

 《要約》今回は、中略もあり、かなり要約も難しかったと思います。しかし、この文章の中で、三分の一を占める、作者が縄文文化に触れた衝撃と、そこから発した彼の日本文化観に触れずいるのは、片手落ちになるのではないでしょうか。ここを要約しないと、一行目の「二本の糸」という言葉が、唐突で、分かりにくくなります。ここにもう少し説明を加えるともっと良くなると思いますよ。
 《意見1》、《意見2》意見1、意見2とも、大変よくできています。自分の意思を貫く伊藤さんの芯の強さと、他人の意見を受け入れることのできるしなやかさが感じられて、好感が持てる文章ですね。
 《総合化》総合化も良くまとまっています。
 今回は、1189字で、わずかに1200字に足りませんでした。一ヶ月少々になった中学校生活を楽しみつつ、作文も楽しんで書いていってください。



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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