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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   緊張の人生   ナッチ

 「あぁぁ緊張するぅぅ!」
私は六年生なので、中学に進学しなければならない。私の小学校は、中学校とつながっているので兄もいる。だからなんとなく中学の厳しさが分かる。ある日兄はこんなことを言ってきた。
「あのな、中学の面接、あれだけは気をつけろよ!おい!」
私は
「あっそう。…で、それが?」
私はそんなことどうでもいいので、ろくに聞かなかった。そして、またある日、私の先生がこんなことを持ちかけてきた。
「えっとだなぁ、今度面接があるんだな。それで、ちゃんとした格好して来るように。」
はぁ。もう面接かぁ。ま、なるようになるさ。私はいつもどうり、気楽に過ごしていた。だが、時間が流れるのは、そう遅くなかった。
「やばいよぉぉ。面接あさってじゃん!」
「なんて聞かれるかなぁ?あぁどうしよう!」
友達と話しながら、ドキドキ・ソワソワしていた。そして、当日兄から聞いたことを思い出した。
「あのな、面接の時は気をつけろよ!あれで聞かれることはすぐ答えろよぅ!」
そうだ。私はことばに詰りやすいのである。そして
「○○さぁんこちらへどうぞ。」
「△△さぁん。こちらへ!」
そしてついに、
「村上さぁんついて来てください。」
時間よ止まれ!それか時間よ過ぎろぉ!私はもう頭の中が真っ白になった。
「じゃ、こちらで。」
ふはぁぁぁぁ。緊張しているので疲れている。私は椅子に座った。気持ちいいなぁ。この椅子。私がほんの少しくつろいでいたら、担当の先生が、
「あの、立って下さい。」
えっ?!私は真っ青になった。立つの?私は急いで立った。
「フフフ緊張してるね。」
「は、ハイ。スミマセン。」
カチカチになりながらも。私は答えた。
「じゃ名前を言ってください。」
そして、名前を言った後、色々と質問をされた。
「自分の性格はどんなん感じですか?」
私の性格ぅ?そんなこと考えたことがないなぁ。私は適当に
「地味で恥ずかしがり屋です。ハイ。」
…最後のハイがいらなかったなぁ。そんなことを思いながら、面接は終わった。後で聞いたら、皆名前を言う前に座ってしまったらしい。(笑)
 「……。」
皆が、シーン静まりかえる。今日は学校のおんがく会。私の学校では毎年、おんがくという字が平仮名のおんがく会が行われる。一年生のころ、私のクラスが演奏した曲は、…覚えていない。(笑)でも初舞台だったのでだいぶ緊張していた。毎年大体プログラムは決まっているのである。二年生〜六年生が演奏をする。(多分)そして、最後のトリが一年生なのである。でも毎年会議を開いて、そのプログラムを考えるらしい。たとえば六年生がトリだっていいわけだ。でも今年も一年生。練習はおんがくの先生だけではなく担任の先生まで練習を手伝ってくたのである。そして
「次は一年生の演奏です。どんな曲を聞かせてくれるのでしょうか。」
会場中に拍手が響き渡った。シーンと静まりかえった。皆真剣に聞くようだ。指揮者が手をふった。私は緊張しすぎて歌うこともロクに出来なかった。そして合奏に移った。
「ガチャガチャ」
楽器を用意する時の音が他の学年と違う。一段と騒がしい。私の楽器はハーモニカだ。指揮者が手をふった。いつもは上手くいくのに息が切れてロクにふけなかった。こうして初めてのおんがく会は、失敗に終わった。
 人間にとって緊張とは緊張しすぎてもなかなか上手くいかないが、緊張が無さすぎても、やる気をなくす。人間には適度な緊張が必要なのである。
 「緊張するぅ。ウッソォ!」
私は緊張する時と緊張しない時がある。緊張する時は、個人的に何かやる時。緊張しない時は団体で何かやる時なのである。

   講評   jun


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