低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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価値観は違う あめす
自分自身が欲していると思うことも、それは幻想にしかすぎず、皆が欲しているゆえに、常識を身につけている自分が無意識のうちに欲するようになってしまっているものであるにすぎないという話を読んだ。
確かに、自分の価値観に従って生きることは大切だという意見がある。僕は、中学生だから学生服を着て学校生活を送っている。しかし、「学生服を着る」と一言で言ってもいろいろな着かたがある。学ランのボタンをしっかりすべてとめて着ている人もいれば、第一ボタン、第二ボタンを開けてきている人もいる。また、カッターシャツをズボンの中に入れている人もいれば、カッターシャツをズボンに入れず出してきている人もいる。みんな、自分の価値観に合わせて、同じ学生服をいろいろな着かたをしているのだ。僕自身、人に合わせず自分の価値観に従い、学ランのボタンをしっかりと閉め、カッターシャツをズボンの中に入れて、見た目だけはまともに見えるように着ている。
しかし、その時代の価値観に合わせて行動することも大切だという考えもある。例えば、この平成という時代に、髷を結っている人は相撲取り以外だれもいない。髷を結っている一般人が街中で歩いていたら、思わず振り向く。なぜ振り向くのか。なぜなら、平成という時代の価値観にみな合わせているから、髷というものは過去の産物なのだ。また、日本で他文化の民族衣装を着て、街中を歩いていたら、思わず驚いて振り向くだろう。もしかしたら、携帯電話のカメラで写真をとる人も出てくるかもしれない。なぜ振り向くのか。日本という場所で、他文化の民族衣装を身にまとっているからである。簡単に言えば場違いである。
江戸時代末期のころに、ペリーたちが黒船で日本に開国を迫りに来航した。そのとき、日本人たちは黒船に驚いたという。なぜなら、日本にある船に比べ機能が断然優れていたからである。僕がその時代に生きていれば「この人たちは未来からきたのかぁ!?」と思っていただろう。
確かに、自分の価値観に従うこともその時代の価値観に合わせて行動することも大切である。だが、一番大切なのは、「未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある」という名言があるように、二十一世紀は僕たちがつくる時代なのだ。だから、二十一世紀の物質的に豊かにするだけではなく、そのときの価値観をもつくらなくてはならないと思う。
講評 mika
2月の清書です。身近な「服装」の話を取り上げながら、今月もしっかりとした意見文を書き上げましたね。
清書では、「これから自分達がどうすればよいのか」(二十一世紀の何を豊かにする必要があるのか)という最後のまとめを、より具体的に書き込めました。細かな語句の訂正も、丁寧にできています。
さあ、来月は3月ですね。中2のまとめの気持ちも込めて、この調子ではりきっていきましょう!
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