創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   うまいもん料理   PINPA

 「それでは、はじめましょう!」
今日は待ちに待ったハッピーな日。首を長くして待っていた。なぜかって、それは私の入っている野外活動クラブでポテチ(ポテトチップス)作りをするのだ。しかも、ただのポテチじゃない。普通はガスコンロでやるのが基本だ。だけど、私達が今回チャレンジするポテチ作りは外で自分たちの力で火を燃やし、作るのだ。オーーー。いいねー。
こんな、体験はテレビでしか見たことがない。ワクワク!テレビではパリパリと音を立てて歯切れよく割れてこんがりとお月様のような色だ。みんなも食べたくなってきてない?口の下を見て、よだれは垂れてない?だいじょうぶ?
 私達が緑の教室(外の畑などがある教室で以前はさつまいもを植えたりした。)に行くともぅクッキングは始まっていた。私と友達もかけ足でなべの近くに足を進めた。なべをのぞくと油の中にポテトスライスがぷかぷかと油のプールに浮いて
「この、プール熱くない?」
とまるで、王様のように贅沢にくつろいでいるようだ。
私達は割りばしで先生のお手伝い。油のプールの中に1枚ずつ入れてやった。十人十色でポテトもいろんな形だ。小さかったり大きかったり、丸かったりガタガタだったり。
 「さぁ、一組目できたよ!」
とお皿に入れて一組目のグループの人に手渡した。みんな、ワイワイガヤガヤとお皿を囲んでバーゲン品をあさるようにポテチに目を光らせていた。
「さぁ、もう少しポテトを入れて。」
と先生に言われて、私達はもうすこし油のプールに仲間を入れてやった。
「ポテ夫ー!ポテ子ー!ポテ郎ー!ポテ代ー!」
とみんな喜んでいたりして・・・。
そんなことを考えていると、後から声がした。
「先生!食べたよ!」
と一組目の人たちが帰ってきた。食べるの早すぎだよぅ。すごい。みんな、ポテチには目がないらしい。
 そうして、私達は一組目の人に割りばしを渡して、お皿に盛られたポテチとご対面。ポテチを机に持っていって、塩をふりかけた。
「いただきまーす!」
私達の口の中にポテチが入ってきた。んー。
「おいしーい!最高。」
ポテチは口の中でテレビと同じようにはじけてパリッとしていた。幸せ。生きていてよかった。と思うほどの絶品だ。まさに、幻のポテチここに見参!みんな、必死に食べることに夢中になっていると、お皿にはもうポテチのすかだはどこにもなかった。私達はきっと一組目の人たちより食べるのが早かっただろう。
「あー。おいしかった。また、食べたいな!」
とみんな口々に話していると、先生が
「来週はポテチではないけどあるものを作ります。」
と答えた。私達は興味津々。
「豚汁です。」
口あるところから、興奮と喜びの声が飛んだ。
 そして、次の週。お昼休みに放送がかかった。
「野外活動クラブの人はお昼休みに家庭科室に来てください。」
と。私達はお昼を食べ、足を滑らすように家庭科室へと向かった。そこには、数人の人がいた。私達は、手をキレイに洗った。先生が
「こんにゃくを切ってください。」
と言われ私は先生の言うとおりのやり方でこんにゃくを切った。思ったより、薄く切るのは難しく、友達は私に
「へたくそやなー。」
と言われ、
「それやったら、やってよ!難しいから。」
と言って包丁をまな板に置いた。すると、友達は私よりへたくそだった。勝ったとひそかに鼻が高くなった。
 そんなことをしているともぅお昼休みは終わった。先生が
「クラブの時間は早く来てくださいね。じゃないと、時間がありませんので。」
と言った。
 そして、クラブの時間。緑の教室に行ってみると、なべは火にもぅかかっていた。私達は先生に火付けの当番を任された。うちわで、あおいだり竹を入れて火を強くしたり、機の場所を変えたりと仕事はたくさん。
 おでこや顔がコーヒーのように熱くなってきた。でも、足は寒いという中途半端な状態になった。悪魔と天使が呼び会うように。そんな声はよそに、今度は先生の声が聞こえた。
 「もういいだろう!完成!」
と言った。みんな割れこそは先へと
「先生。入れて、入れて。」
と言った。
「大根、たくさん入れてね!」
とかみんな注文がとても多かった。私の番がやっと来て器に豚汁を入れてもらった。豚汁は湯気がもくもくと出て器までが熱くなるほどに温かった。心も体もポッカポカ。
「サトイモがとろとろでおいしい。」
と私は目をつぶりながら言った。本当に美味しいのだ。まるで、チョコレートのようにとろと、ととけた。悪までがとろけそうなほどだ。
「おかわり!」
私は2杯目をもらった。2杯目も1杯目と同じように心も体もほっとした。本当に最高だ。やっぱり、寒い日には豚汁だね。
 私は寒い日には先ほども言ったとおり温かいものが一番良いと思う。しかし、ただ温かいものではダメだ。自然の中で作ったものが良いのではないかと思う。人間は大昔からガスを使って生きてきたのではない。枝や木を使って自分たちの力で火を燃やしていたのだ。それも、温かい部屋の中ではなく外でだ。温かい部屋だと心も体もほっとしない。ただ、美味しいのだ。でも、自然の中でのものは絶品なのだ。これ以上のものはないと感じられるのだ。人間は自然と一緒に暮らすことによって食の美味しさと幸せを見つけるのだ。

   講評   mako

 会話文が生き生きとしていて楽しさが伝わってきます。ポテトチップス作りのときの油のプールという表現や豚汁のこんにゃくを切るときのエピソードなど細かいところでユーモアが感じられておもしろいね。一つ一つの場面がイメージとして浮かんでくるように具体的に書かれているところはすばらしいです。最後の『人間は自然と一緒に暮らすことによって食の美味しさと幸せを見つけるのだ。』ということばは名言だね。体験を通して実感したことなんだとよくわかります。
 すべてのことを細かくくわしく書くと、何が一番大事なところなのかがわかりにくくなってしまうことがあります。作文のテーマ、つまり最後のまとめの部分をいつも頭におきながら書いていくようにするといいかもしれません。


★なぜかというと、それは私の入っている野外活動クラブでポテチ(ポテトチップス)作りをするからだ。
★もぅ⇒もう
★後ろから
★機の場所⇒木の場所? それとも火の場所??

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