創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   昔話の大切さ   ポテチ

 端的にいって、私たちは、お話を文学——文学のうちでも、文字によらず、声によって伝達される文学——と考えている。したがって、ここで扱うお話は、話そのものに文学的な価値があることを前提とする。さて、ではそういう作品をどこに求めるかということになると、具体的には昔話と創作(主として子ども向きの短編)ということになる。そして、語るという点からいえば、このうち、とくに昔話が重要になってくる。昔話は、なんといっても本来語りつたえられてきたものなので、語って聞かせる話のそなえていなければならない基本的な条件を満たしているからだ。また、昔話は、一般大衆の文学だったから、とり扱うテーマは、普遍的、根源的だし、その表現形式は、簡潔でそぼくな心の持ち主にもよくわかるようになっている。つまり、今日の子どもの興味や心理や理解能力によく合うのだ。昔話が、今日では、もっぱら子どものための文学になっているのはこのためであろう。(要約)
 私が心に残っている昔話は、「うらしま太郎」という日本の話だ。ずいぶんと前からまるで読んでくれる日を待っているかのように家にあり、一回読んだ時からこの話が気に入っていた。初めて読んだ時は、ただ普通の本として読んだが、今では他の本とは違う何か特別な気がする。一見みるとありきたりな話だが、短い話の中で何個も大事なことを私に伝えてくれた。子供たちにいじめられていた亀を助けたことによって竜宮城に行けることになったうらしま太郎をみて私は困っている人を助けるということの大切さや、日頃いいことをしている人は必ず報われるということを知った。最後にうらしま太郎が約束をやぶりおじいさんになってしまった所では、約束をやぶると自分が後悔することになるということなどを学んだ。今読んでいる本で、これほど学べることはめったにない。こう思うと、うらしま太郎の話を作った昔に人は、あるいみすごいのかもしれない。(前の話)
 六年生の国語の授業で「私の心の一冊」という単元があった。この授業では始めに絵本を読むことから始まった。最初は面倒くさいとか、絵本を読んで意味があるのかと思ったが、実際に読んでみるとみんな絵本に没頭し、中には休み時間にまで読む人が出てきた。小さい頃に読んだ時は意味がぜんぜん分からなかった本も、もう一度開いてみると意味が分かったり、大きくなった今読んでみると感動のあまり泣けたりと、小さい頃に読んだ時とは違う感想の本も出てきた。だから、決して絵本は小さい子用というわけではなく、大人が読んでも楽しめるのだと私は思った。
 人間にとって昔話とは、何気に大切なことを教えるという役割を果たしていると思う。そして、普通の本とは何か違うのかもしれない。その証拠に、日本人ならほとんどの人が「もも太郎」などの昔の話を知っているだろうし、一回読んだだけでも忘れられないからだ。

   講評   jun


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