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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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 端的にいって、私たちは、お話を文学——文学のうちでも、文字によらず、声によって伝達される文学——と考えている。承文学ということばもあるが、そういうかたいことばをさけるとすれば、文学作品を、語り手が、おもに声によって表現し、それを聞き手ともども楽しむことだといってもよい。さて、ではそういう作品をどこに求めるかということになると、具体的には昔話と創作(主として子ども向きの短編)ということになる。昔話の中には、単に語ることから生じた表現の形式や民衆の文学であることからくる内容の普遍性ということだけでなく、何かもっと大きな力がかくされているような気がしてならない。(要約)
 「じゃあ!さようなら!」
私は鶴の恩返しという昔話が好きで、いつも母に読んでもらっていた。
「おじいさんをあたしの名前にしてぇ!」
私は誰かの名前を自分の名前に変えて読んでもらうのが好きでしょっちゅう変えていた。だが、皆良い役ばかりではない。たとえば桃太郎なら鬼として読んでもらったことがよくある。でもある日、妹が
「ねぇ、たまにはあたしの名前にしてよぉ。」
と突然言い出した。あたしはそれが嫌なので
「えぇ、やだよぉ!あたしが読んでもらってんじゃん。」
「なんで〜ぇ、ずるいよ…ずるい…。」
妹は今にも泣きそうだ。
「…分かったよ。いいもんもう読んでもらわない!」
私はスネて寝込んでしまった。
「はぁ…。」
母はため息をついた。
「何やってんの?早く読んで!」
「…お婆さんは、山に、お爺さんは川に。」
「ママぁ。なんか違うよぉ。」
「…引っかからない。」
私は少しふとんの中で笑ってしまった。
「あぁぁ!お姉ちゃん笑ってるぅ!」
私はもう猫をかぶっても仕方がないと思い、
「なぁぁっははは!笑っちゃった!」
ふとんからドーンと出て、ゲハゲハ笑っていた。今考えれば、鶴の恩返しは、昔は良い話だなぁ、と思い聞いていたが今考えてみると、必ず恩返しをしようと言うことを教えているのではないかと思った。
 「桃太郎だ!鬼はどこだぁぁ!」
前私は桃太郎のお話を、歯医者で読んだことがある。それっきり私は人が変わったように桃太郎を読みまくった。その挙句私は皆に桃太郎を言い聞かせるほど読んでいた。そして皆は私のお話を聞いて
「私は…桃太郎!」
「あたしはキジ!」
とだんだんそのお話をやろうと言うことになってしまっていたのだ。
「ドンブラコ、ドンブラコ。」
でも、皆は飽きっぽくて
「もうつまんない。おままごとしよう。」
とやめてしまった。
 人間にとって童話・昔話は、小さい子の教育用でもあり、同時に小さい子にとって何度も読み返してしまう子供の小説である。

   講評   jun


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