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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   世の中の地図   れもん

 文学的な価値ということは、たいへんむつかしい問題で、論じだせばきりがないが、ここでは、ひとまず、文学的な価値のある作品とは、「私達の心を楽しませ、人間についての私達の心を楽しませることが含まれていることを、とくに指摘しておきたいと思う。そういう作品をどこに求めるかということになると、具体的には昔話が重要になってくる。語るという点からいえば、このうち、とくに昔話が重要になってくる。昔話はなんといっても本来語りつたえられてきたものなので、語って聞かせる話のそなえていなければなっらない基本的な条件を満たしているからだ。また、昔話は、一般大衆の文学だったため、とり扱うテーマは、普遍的、根源的ですし、その表現形式は、簡潔でそぼくな心の持ち主にもよくわかるようになっていて、子どもの興味や心理や理解能力によく合うのだ。お話に興味をもつ者にとっては、昔話は、たえずそこに自分をうるおしにかえっていかなければならない泉のようなものだと思う。(要約)
 「未成年の犯罪」「少年犯罪」などという言葉を最近ニュースで耳にたこができる程聞くようになった。(ことわざ)私は学校の図書の先生から、
「少年犯罪を犯したり、大人になってから犯罪を犯したりする人は、小さいときにほとんど本を読んでいなかった人が多い。」
という話を聞いたことがある。それ程、本の力というものは大きいそうだ。(聞いた話)子供の頃よく読む本といえば、昔話が多い。昔話は実際の世界にあてはめてみると、一見何も関係のないような気がする。しかし、もっと深く考えてみれば、実際の世界の道理にとても合っている。たとえば、「いなかのねずみと町のねずみ」だ。この話は、いなかのねずみと町のねずみがそれぞれのうちに招待(しょうたい)たが、 町のねずみはいなかの生活のなにもないことに退屈。田舎のねずみはまちの忙しさに目をまわす。二匹は自分の家のよさを再確認し、自分にふさわしい場所へと帰っていくというお話だ。この昔話からは「一人一人の価値観」ということが色濃く読みとれる。もちろん、小さい子供が読むときは、この話が何を伝えたいのか、などということは全く考えずに読んでいる。しかし、何も考えずに小さい子供なりに物語に興奮しながら読んでいるうちに、自然に物語として「こうしたらこうなった」という具合でも、頭の中に残っていると思う。そして、大きくなり、たくさんのことを経験し学ぶ中でそれが応用されていくのだと思う。小さい頃に昔話を読むか読まないかということは、小さい頃から世の中の真の道理を、極端にいえば、知っているか知らないかということになると思う。これははまるで、二十年前のパソコンと今のパソコンぐらいの差がある。(たとえ)
 昔話は一見、世の中とは全く関係のない想像の物語のように思えるが、実は私達の道しるべとなってくれるようなとっても重要なものなのだ。人間にとって昔話とは、世の中の真の道理を示してくれる、私達の人生の先輩が残してくれた貴重な地図なのだと思う。(一般化)この先輩達の残してくれた地図をもっと大切にしていけば、科学の発展と共に後退している人間の心のあるべき姿を取り戻せると思う。私も、心のどこかでばかにしていた昔話と改めてふれあい、小さい頃とはまた違う視点で昔話を読んでみたいと思う。
      

   講評   nara


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