創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   元気に生まれてくること   こと座

 私は、自分が生まれてきたときの話を聞くことが大好きです。なぜかというと、私は生まれてきたときのことを全くおぼえていないので、そのとき人にめいわくをかけていなかったかとか、元気な赤ちゃんだったかがとても気になるからです。
 私は、一九九四年の七月二十八日早朝に生まれました。
「私は元気に生まれてきたの?どれくらい元気な赤ちゃんだった?」
「もう、元気も元気。あんなに元気に生まれてくる赤ちゃんはめったにいないよ。」
決まって、お母さんは胸をはって言います。
「うん、それで、それで、おっぱいも上手にのんでた?」
「うん、びっくりするほど力強くて上手だったよ。」
お母さんは助産師なのでたくさんの赤ちゃんが生まれてくるのを見守ってきました。お母さんはよく言います。
「元気に生まれてきてくれるということは本当にありがたいことなんよ。」
じん痛は想像したよりもきびしかったけれど、私とはじめていっしょにがんばれることがなによりもうれしかったのだそうです。桜貝のようなきれいなピンク色で、元気三十丸で生まれたことはお母さんの心の宝ものだそうです。私はそのことを聞くと、
「よかった。」
ととても安心します。
 今年の夏、妹が私と同じころに生まれてくる予定です。私は今、学校の生物で赤ちゃんがどうやって産道を通って生まれてくるかを勉強しています。妹が生まれてくるときは、お父さんといっしょにお母さんのそばについて助けてあげたいと思います。
「私のように元気に生まれてきてね。」
私はお母さんのおなかに手をあてて、そっとささやきました。

   講評   ao

こんにちは、こと座さん。続けて二つの作文を仕上げましたね。たいへんだったでしょう。ごくろうさま。両方、手を抜いていないところがすごいね。
とてもいい題名ですね。作文を読み終わってもう一度、題名にかえった時に胸がジーンと熱くなりました。“元気に生まれてくること”これが何よりの願いですね。シンプルで力強くとても大切な意味を持ついい題名です。
 “言いました”をよく工夫できていますね。“決まってお母さんは胸をはって言います”にはお母さんの誇(ほこ)らしげな気持ちがよく現れています。
“桜貝のようなきれいなピンク色で、元気三十丸で生まれたことはお母さんの心の宝ものだそうです”は秀逸(しゅういつ)。とても美しい文ですね。たとえもうまく入っています。“桜貝”が繊細(せんさい)さを醸(かも)し出しています。
 お母さんのお腹の中にいるのは妹さんなのですね。新しい命を迎える準備中だからこそ今回のような題名になったのでしょうか。赤ちゃんに会える日が楽しみですね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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