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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   憧れの星!地球!   PINPA

 私が市場へ行く道はいかにも自然発生的なやさしい道だ。ところが、その道にアスファルトがしかれてしまった。照り返しがきつく、なんともふぜいがなくなった。昔の道はいろんな物があった。道が一番道らしいのは。人間の暮らしをあたたかに支え、いろいろなものを発見することのできるふみしめられた道である。(要約)
 「いいもの、あげるね!」
近所のお姉ちゃんが背中の後ろから出してきた物は、あたり一面に咲き誇っている桃色のレンゲの花でできたネックレスだった。
「うわぁー。カワイイ!アリガトウ!どうやって、作るの?」
と自然のものを使っての遊びが多かった。とくに、レンゲが咲くたんぼは私達のお気に入りの場所だった。春にはかわいい花達と一緒に遊び、私は時を過ごした。
 冬には、こんなことだってたんぼではできた。
「ねぇ!起きて!雪だよ。」
窓の外は別世界だった。私はお母さんとたんぼに向かった。たんぼには雪が積もっていた。私の住んでいる地方ではとてもめずらしい天からの贈り物だった。
「よいしょ!よいしょ。」
この天からの贈り物で私はお母さんと一緒に雪だるまを作った。こんなに子どもたちの気をとめるものばかりを私達に届けてくれるたんぼは小さかった時は考えもしなかったが、今になってアリガトウ!という感謝の気持ちでいっぱいだ。
「アリガトウ!たんぼサン!」
 しかし、たんぼには第2の運命が待っていた。たんぼを壊し、マンションを建てることになったのだ。1つ、2つ、3つ。しかし、30㎡ぐらいの小さな土地だけがたんぼ(その時には空き地だったが)のまま何年か残っていた。時は過ぎ、私が小学生になっていたある年、最後の土地にも立派な軍人のようにマンションがどーんと建ってしまった。昔のたんぼの姿は今では跡形さえ残っていない。
 今まではたんぼの道だったため、ななめに歩いて近道をすることだってできた。ところが、今ではななめに歩こうと思えばマンションをジュラシックパークの巨大な体を持つきょうりゅうのように破壊しなくてはならないが、とうてい私達のような人間には無理なことだ。
そして、こうも思う。今まで、普通ぴょんぴょんと元気にはねていたバッタや虫たちはいったいどこにいったのだろう。
マンションとマンションの間には車1台が通れるぐらいの道がある。そこには、たんぼの石さえ見えない。今ではコンクリートで地面は真っ黒だ。まるで、虫歯だ。
 今の子どもたちはかわいそう。私にはこんなことが思える。昔の私達のようにたんぼを駆け回り、虫を追いかけ、花を摘むこともできないのだ。
 他にもこんなことがおきている。私が幼稚園に通っていた時の担任の先生から聞いた話だ。私達が通っていた時の幼稚園の道は砂利道や原っぱ、石などが落ちていた。しかし、すべってあぶないということですべて取り除いたそうだ。すると、今までもこけて怪我をする子どもたちがいたが、大幅に怪我をする子どもたちが増えたそうなのだ。
私のお母さんと先生は、幼稚園からすぐ入ったところに大きな坂があって、そこの一番上から子どもたちが三輪車に乗って降りて遊んでいたのにねと話していた。先生たちもヒヤヒヤしながら見ていたけど、昔の幼稚園は危険だけどスリルのある楽しい遊びをしていたからねと懐かしげに話していた。
 先生の話によると、今までは石が落ちていて気をつけなくちゃなどと確認して歩いていたが、キレイに舗装されたためそのような緊張感がなくなり怪我が多くなったそうなのだ。実際にこのような結果出ている。
 むやみやたらに安全といって、舗装して地球そのもののいいところを消し去ってはいけない。チョコレートの包み紙を捨てないでチョコレートを捨てているのと同じことだ。
 便利な地球。自然な地球。これが一番地球にとっていいことだが、こんなことは無理だ。昔に生きた私達のご先祖様は自然な地球で生きてきた。だから、その子孫の私達にだって自然な地球で生活できるはずだ。
 それでも、世の中は便利が必要な場合もある。だから、自然の力と人間の力を合体させてよりよい地球を作ることが大切だと思う。
火星人や宇宙人がうらやましがって、来るようないい星になってほしい。みんなの憧れの星地球!になる日が来たらどんなにいいただろうか。いや、今はいろんな人がそのことについて考えているのだから、そんな日がきっと来るだろうと私は強く信じている。

   講評   mako


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