創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
「お姉ちゃんいってらしゃい」 うのむ
「お姉ちゃんいってらっしゃい」 UNOMU
『ただいまーー』 と、私が元気よく、言った。
(あれ、お姉ちゃんがいない。ぶじ、オーストラリアに行ったのかな?)
と、私は、おもった。
お姉ちゃんが、オーストラリアにいくことは、一月ごろから知っていた。 (お姉ちゃんが、いなくなったら一人部屋になれる!!)
と、思った。これで、友達が来て部屋をちらかしても怒られない。やっったーー。
(でも、お姉ちゃんがいなくなったら今までお姉ちゃんが、やってきたことを、一人でやらなくてはならない。それに、お姉ちゃんは、一人で知らないところに三年間もいるんだな。) と思った。たぶん、私だとすぐに帰りたくなると思う。
もう一つ同じような体験がある。仲のいい友達が四年生の終わりで転校してしまった。その時私は、
(転校なんていやだな)
と、思った。なぜかというと、一緒に遊べなくなるから。それに、あんまりしゃべれなくなるから。いやだった。
お姉ちゃんがいなくなって部屋の掃除をした。とてもめんどうだった。お姉ちゃんは、いつもこんな事をしてたことが分かった。けっこうえらいと思った。
講評 kako
うのむちゃん、こんにちは。今回の作文はオーストラリアに行ってしまったお姉ちゃんのことを書いてくれたのですね。
<第一段落> 題名を上手につけられましたね。書き出しのくふうも上手です。いつものように帰ってきたうのむちゃんだったけれど、家の中に入って、お姉ちゃんがいないことを思い出したのですね。ちょっとさみしく感じたうのむちゃんの気持ちが伝わってきます。
<第二段落> お姉ちゃんがオーストラリアに行くという話を知った時は部屋を一人で使えると喜んだうのむちゃんだったのですね。一人で部屋を使えるのはすごくうれしいことですよね。その気持ち、よくわかりますよ。心の中で思ったことを書いていますが、「思った」だけを使うのではなく、「うれしくなった」、「不安な気持ちになってしまった」など、他の言葉を使って気持ちを表現してみましょう。「たぶん、私だとすぐに帰りたくなると思う。」「たぶん」を使って自分のことを想像してみたのはよいと思います。でも、どうして帰りたくなってしまうと思うのかな。理由も想像して書いてみましょう。
<第三段落> 四年生の終わりに転校してしまったお友達がいるのですね。仲がよかったから、きっとさみしかったことでしょう。仲がよいお友達をお別れするのは、悲しいことですね。先生にも経験があります。お話することはなかなかできなくなってしまうけれど、お手紙を出したり、今はメールを送ることもできますね。先生が小学生のころはメールなどなかったので、たくさんお手紙を書きました。うのむちゃんもメールを送ってみるといいと思いますよ。
<第四段落> 書き出しのキーワードを使って、短いけれどわかったことをうまくまとめることができましたね。お姉ちゃんがオーストラリアに行ってしまって、お姉ちゃんが今までしてきてくれたことがわかったのですね。お姉ちゃんはきっといろいろなことをうのむちゃんたちのためにしてきてくれたのでしょう。お部屋の掃除もその一つだったのですね。お姉ちゃんのこと、ちょっと見直してしまったかな。今度、お姉ちゃんに会った時、「ありがとう」って言ってみるといいと思いますよ。きっとお姉ちゃんは喜んでくれることでしょう。今はずっとずっとお姉ちゃんと仲良くしてくださいね。
★お母様へ★ 毎回、とても楽しく作文を読ませていただいています。表現力が以前よりもだいぶついてきていると思います。これからは、●の項目に入っていなくても、今まで勉強してきたことも使って書いてくれるといいと思います。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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