創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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べつにすてきなものじゃないし うせそ
わたしたちはどうかすると、くらしというのは、手に入れるものでつくられるのだ、くらしの物差しは、手に入れたものの容積のおおきさがゆたかさの目安なのだ、とかんがえる。そしてある日突然とんでもないことに気づいて、びっくりする。そのときになってはじめて日々のくらしの姿勢をつくるのは、何を手に入れるかではなくて、ほんとうは何を手に入れないかなのだということに、わたしたちは気づくのかもしれない。そして、部屋の片すみに置きわすれられたままのみすぼらしいくずかごに目をとめて、どれほどこの日々に欠かせぬ仲間のことをないがしろにしてきたことか、いまさらのように思い知るのだ。そして、部屋におおきなくずかごを一つ、こころのひろい友人として置くだけでくらしの姿勢がきっとしゃんとしてくる。
私がこの話を読んで、くずかごは、大したものでもないのにいざとなると、ものすごく必要に感じることに、深い共感を覚えた。私にも似たような体験がある。この前、私は机の掃除をした。そのときはとっておこうと思ったプリントや、買ったがデザインが気に入らずにほっぽってあったノートなどがまるで山のように出てきた。そのときはまとめてゴミ袋に突っ込んだが、今改めて思うと毎日きちんと整理整頓すれば、そんなことはなかったのである。
私の友達にブランドの服を自慢するaさんがいる。反対にファッションにはこだわらないがいつも読書をし、言葉遣いも優しいbさんがいる。人間的にどちらが好まれるというと、やはりbさんのほうである。容姿より中身、というわけだ。ひとつのものを大切にし、余計なものを欲しないbさんのスタイルを、私は気に入ってる。
私は、これからは本当に自分に必要なものと、見せかけばかりの不要なものとの境目をきっちりと見分け、シンプルな生活をおくっていきたいとおもう。
講評 jun
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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