国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私の目標   うるよ

「将来の夢を書いてください」(書き出しの工夫)
卒業文集委員の私は言った。みんなはわらわらと書き始めたが、言った私はとっさに書くものが無かった。思えば、「私の将来の夢」と言うものは、これまでふわふわとして一つにならない。幼稚園の時は「みんなと同じ」幼稚園の先生、それから、小学校の先生。何事にも興味が無く、一つのことに一所懸命になることができなかった。私は学校から家に帰るときも、家から学校に行く時も、寄り道をし、怒られる。「まっすぐ歩けないのか」と言われる。家の事を思ったとき、少し前に見たニュースの事が浮かんだ。何かの裁判の話だった。・・人を裁いてみたい。と思った。法律などに興味があり、そんな類の本もわずかながら持っていた。時事問題にも興味があった。「法律家」私は卒業文集にそう書いた。
しかし、私のその熱もすぐに冷めた。元々、そのくらいの物だったからかもしれない。また、気だるくふわふわとした日がつづいた。受験も終わり、何もせずに毎日を過ごし、何もしないのだから、成績が上がるはずも無く、どんどんなげやりになっていった。そんな時、母から山崎豊子の「白い巨塔」を薦められた。こんなに夢中になれた本は始めてだった。つづけて「沈まぬ太陽」を読み、企業内の話に興味を持ち始めた。その種の本が読みたくて、新聞の出版社の広告をすみずみまで読み、ついに見つけた。高杉良の「対決」と言う本だった。私はこの本に出会え無かったこれまでの日々を呪いたかった。そして、その作家を知ったと同時に、「経済小説」と言うジャンルが有ることを始めて知った。私はなにかに引かれていく様にそれにどんどんとはまり、ついにその作家の本をすべて揃えてしまった。そしてそれだけではあき足らずにそれに関する経済書を読みあさり、経済などのことにも興味が出てきた。何かの目標が見出せるような気がした。
 私は次に「経済小説」全てを読破するために出版社一社に解説目録が欲しい、またまだ確立されていない「経済小説」の分野を育ててくれていることは私としてはとてもうれしい、旨の手紙をだした。程無く帰ってきた手紙の内容は、通り一ぺんのものではなく、きちんと中学のわたしにも答えてくれていた。とてもうれしく、大事にとってある。「解説目録」それで見つけた訳では無いが、高杉良の対談集が有る事を知り、読んでみた。まだまだ「経済小説」は一般に広くなく、そしてとても弱い分野である。そう高杉良は語っていた。この本で私の目標は決まった。それは、今までのどの目標とも違う物があった。わたしは、私を変えてくれた「経済小説」の少しでもの助けになるために、出版社に勤める。
目標が決まった時から、私の日々は前とは比べ物にならないぐらいに充実したものとなり、「行動力が無い」の汚名を少しでも返上したと思っている。もっと早くに出会っていたらといつも思う。目標があれば、毎日が楽しい。そして、とても大切に過ごせる。これは私だけではなく、友達にも、また全ての人にも言えない事ではない。わたしは、今なら胸を張って文集を書けた。いや、これから書ける。

   講評   jun


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