国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   使いこなす人   いうや

 「ラレル」は四つの仕事を受け持つ勤勉な助動詞である。一つ目は他からの動作、つまり受け身を表す。二つ目は人に対する尊敬を表す。また自発を表したり、可能を表したりする。ら抜き言葉は「可能」を表すときによく用いられる。「ラレル」より「レル」の方が発音しやすいという理由や、「ラレル」に四つも仕事があり使い分けがしにくいので、一番良く使う「可能」の表現を「レル」にして、「ラレル」の負担を低減するためという理由でら抜き言葉を使用する。長い間ら抜き言葉を認めるか認めないか論争している。認めるという人もいるが、そう簡単に言語多数決の原理だの言語経済化の原理だのを受け入れないという人のほうが多い。
 古い習わしにも良いところがあると、言う意見がある。手紙がそうだ。自分の伝えたいことを自分で書いてあらわす。人それぞれ独特な字があり、送られた側の人は、それを見るとその人のことを考えながら想像に浸るのである。「今どうしているのかなぁ〜」と。そして、手紙から励まされたり、勇気付けられたりやる気を起こしてもらえるのだ。
 一方、新しい物は使いやすくて便利だという意見がある。僕も携帯電話を母に借りて、そういう体験をしたことがある。習い事で終ったらすぐ電話をして迎えに来てもらうのは非常に便利だ。時間が短縮できる。しかし近代的なものは必ずなんらかのリスクを覆うことになる。自然に悪いとか、車に乗りながらそれに集中していて交通事故に遭うとか・・・。携帯電話やパソコンも、壊れればただの場所取る箱だ(笑)。
 確かに新しいものにも古いものにもそれぞれ長所がある。しかし一番大切なことは「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである」ということばのように、さまざまなことをそれらに合った使い方で長所を活かし、うまく使い分けることではないのであろうか。(主題)

   講評   huzi

 「らぬき言葉」が言葉の変化がめざましい例として挙げられていますが、最近では「あれれ?」と気になることも少なくなりました。私も言語多数決の原理に流されてしまったのかな。將くんはどうですか?
 【複数の意見】の練習、三回目ですね。今回は古いものの良さと新しいものの良さを対比する形で示すことができたね。長文の論点をうまくキャッチできた結果の明確な意見展開です。感想文は、この論点キャッチ→意見展開がうまくいくと、あとは簡単ですね。
 【体験実例】には、携帯電話とパソコンの話題を持ってきたね。どちらも人間の生活を大きく変えました。使い方によってはマイナス面もないとは言えませんが、らぬき言葉のように認めるか認めないかと論じるまでもなく、人間社会にとっては大きなプラスをもたらしています。
 【ユーモア表現】も順調。実は私のパソコンも、先週二時間ほど「動かない紙芝居」になりました。「こんな不便な機械、知らないよ!」とパニックに(笑)。
 【反対意見理解】→【総合化】の流れは、最後に「使い分け」を持ってきたね。総合化はできれば、「使い分け」からさらにすすめて「使い分けるために自分は何ができるか」というところまで論じたいのですが、今回はキーワードをただし書きで入れていたので、○。
……
さまざまなことをそれらに合った使い方ができるように、長所をみきわめることが大切だ。
……
こんなふうに書くと、【総合化の主題】が完成します。
 ただし書きの入れ方は、、または(総合化)。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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