低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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科学の発展 いより
科学文明の発達は、人間の日常から手間をどんどん省く。しかし、私は、人間はある程度の「必要な」手間を自分でこなしてこそ成長するものだと思っている。 便利さや快適さを求める人間の欲求が、文明を発展させてきたことは事実であろう。しかし、そのために、有形無形の人間本来の財産をたくさん犠牲にしてきていることに、そろそろ私たちは気づくべきではないだろうか。生きる喜びとは、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにあると思う。僕は人間は、日々新しい発見をして生きる喜びを実感するべきだと思う。
その理由として第一に科学の発展した機械などに頼りすぎると、あまり良くないと思うからだ。僕はそういう風に機械に頼って生きていきたくはないが、科学が発展していくと、しょうがないのかもしれない。昔の子供は、遊ぶものや遊び方を、自然にあるものなどを工夫して作ったりして遊んでいたが、科学が発展した今の時代の子供は外で体を動かさずに、家でゲームばかりしていて、体に良くないと思う。このような場面にも科学の発展の影響が大きく出ている。
もう一つの理由は科学に頼りすぎると何も出来なくなると思うからだ。今、冷凍食品などの簡単に手もかけずにすぐにりっぱな食べ物できる便利なものがある。しかし、今の人々はこのようなものに頼りすぎて、自分で食べ物を作ることはできるのか?という疑問がわいてくる。そのような状況になるのが、自然教室や修学旅行などの、みんなで食べ物を作り、それを食べるという企画がよくある行事である。このときに何もできずにあたふたしてると困ってしまう。
確かにボタン一つで何もかもが出来るのもいいが、やはり自分でできることはやれるようにして、いろいろな活動に興味を持つべきだと思う。
講評 sugi
一度に二作品、よくがんばったね。(本当は一つずつ仕上げるのが理想だけれど……(笑))こちらは目標字数を超える作品。森リンの点数も高く出ているよ。
この長文を読むと、生きる喜びとは何だろうと考えさせられるね。便利な生活を求めて、それを得ることができたのに、今度はそのことが人間の成長を阻害し、生きる喜びまで奪いかねないとは皮肉なことだね。
科学の発展は喜ばしいことかもしれないけれど、その恩恵をただ受けるだけではいけないということについて、今回は実例を入れながら書くことができたね。実例を入れるか入れないかで説得力が違います。次回からもがんばって入れてみようね。
三年生になって、ますます勉強に忙しくなりそうだけれど、上手に時間を使って続けていきましょう。応援していますよ。
しょうがない→仕方がない
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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