国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ら抜き言葉   たこ焼き


 ラレルは、他からの動作や動きを受けることを表す「受け身」と、動作をする人に対する敬意を表す「尊敬」、しようと思わなくても自然にそうなるという「自発」、あることができるということを表す「可能」という仕事を同時に受け持つ、よく働く勤勉な助動詞である。
 では、ラレルという語のラを抜いてしまう語、つまり「ら抜き」は近頃じりじりと増えつつある。この「ら抜き」に対しては、二つの意見がある。
 まず、一つ目の意見として「ら抜き」は良い。つまり、古いことよりも新しいことを入れようということである。少し前の日本はまさにこれ。明治維新は、外国に追いつこうとして、髪をちょんまげから今のスタイルに変えたり、袴から今の洋服(ジーンズやTシャツ等)を着る。そして、牛肉を食べたりすること等、西洋のあらゆるものは全て良いとして取り入れた。また、第二次世界大戦後も電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などの機械類は、以前使っていた物よりもだんとつ良いということでどんどん売れ、どんどん開発された。ここまで読んで、日本人はなんて新しい物が好きなのだろうと思う。(笑)一番新しい話題で言うと、電話から携帯電話なのかもしれないが、このほかに、新美南吉の「おじいさんのランプ」が参考になりそうである。この話をまとめてみると、「ら抜き」は日常生活にもすでに馴染んでしまっているのだから、「ら抜き」を受け入れてもいいのではないかという考えである。
 そして、これと反対の意見が「ら抜き」はダメという考えである。
私がついつい「ら抜き」をパソコンでうつと、パソコンの表示に「ら抜き表現」と赤文字が出てしまう。(笑)他にも、学校の国語の先生にも赤ペンで、「ら」と追加されてしまう。(笑)つまり、この国語の先生やパソコンは「ら抜き」は良くないと考えている。要するに、前文から考えると、新しいものを取り入れるより古いものを守ろうという考えである。古くから伝わる習慣や伝統を守ろうとする。文化財保護活動のようなものであろうか。郷土の勉強などではこのような、昔のものを守っていこう!というようなことを教えられた。「ら抜き」の部分は、英語に直すと=can(〜できる)の意味になる。つまり、「ら抜き」は良くないと考える人の中には、canが抜けてはどうしようもならないと考えているのではないか。
 それでは、最後に総合化。私は、「古い物にも新しいものにもそれぞれ良さがある。しかし、一番大切なのは『トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである』という名言があるように、そのものの持ち味を最大限に生かす使い方をすること」だと思う。私の場合は、話すと「ら抜き」で、字に書くと「ら抜き」に気をつけるので、きちんと書くタイプである。このようなことになるのは、その「ら」がでてくるまでの時間が関係している。書くと時間は遅く、話すと時間は早くなるので、同じ内容でも頭の中で考える時間が違うためにこのようなことが起こってしまうのだろう。
 「来れる」と「来られる」。「食べられる」と「食べれる」。どちらを使うかは、とっさのあなたの判断にお任せする。


   講評   nara


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