国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   古いもの、新しいもの   えなも

 助動詞の「ラレル」は実によく働く勤勉なものだ。この言葉は受け身、尊敬、自発、可能の4つの仕事を同時に受け持つ。この使い分けが複雑で面倒くさい。だから、ら抜き言葉が現れた。口は希代の怠け者で何かというとすぐ手抜きしたがる。さらにラレルよりレルの方が発音しやすく簡潔でもある。ら抜き言葉を認めるかどうかは20世紀日本語の重大問題の一つであるにちがいない。しかし、これは永く批判の的になりながらも次第に多く使われるようになった。日本語の使い方は時間が経つにつれて変わってきている。
 昔から伝わる古き良き物には理由がある。古いものにはそれなりの良さがあるのだ。小学校の遠足から、ゴミは自分で持って帰りましょうと耳にたこができるほどいわれてきた。故事ことわざに立つ鳥跡を濁さずというものがある。これを誰が言い始めたのかは知らないが今も1つの教訓として伝え続けられている。来たときと同じぐらい綺麗にして帰る。私の学校では来たときよりも美しくするといわれた。自分たちも気持ちがいいし、自分たちが帰ったあとでそこを通る人も多分気持ちがいいだろう。私たちが生まれるもっと以前から言い伝えられていることを守るべきだ。
 一方、新しくて便利なものに目を向けることもしなければならない。例えばここ数年で急速に普及した携帯電話もその1つではないだろうか。今や若者はもちろんのこと、お年寄りまでもが持っている姿を目にする。携帯電話のおかげで連絡をとるのが容易くなった。ちょっとした用件では電話をする必要もなくなった。しかしその裏側には普及したせいで出会い系サイトによる犯罪が多くなったりした。顔を知らない友達、いわゆるメル友というものも存在する。電車の中でのマナーがなっていないともいわれるようになった。一昔前なら、こういう問題もなかった。とはいってももはや手放せない生活必需品となった。生活が便利になったことはいうまでもない。
 昔から伝わるものを大切にするのも、新しいものを取り入れるのも大事だ。しかしもっとも大切なことは「トランプが生きているのはそれが実際のプレーで使われているときである」という名言があるように両者とも生かして自分自身を向上させることである。その長所や短所を見極めて便利で安全な生活を送ることが必要である。もっと物を見極める力を身につけなければならない。

   講評   kira

 直子さん、こんにちは。
 古き良きものを守るのは年寄り、新しいものに敏感なのは若者。いつのまにかそんな暗黙の公式が出来上がっていて、世代間のズレなんていうことですべて済ませようとするところがあるね。
 はたしてそうなのか。現在、インターネットを駆使するシルバー層の人たちはたくさんいますね。旅行してデジカメで季節を撮ってホームページを作ったり。逆に、若い人の中に日本の伝統を見つめなおそうとする動きがあったりします。歌舞伎や狂言の役者さんが人気者になっていたりします。
 これらはみんな、直子さんの総合化の主題のように昔からつたわるもの新しいもの「両者とも生かして」いった姿ですよね。じつに新鮮な感覚でものをとらえていると思います。
 「物を見極める力」を強く推したのもいいね。
 話題に広がりが出て、森リンでも得点が伸びましたね。この調子でいこう!
         
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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