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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人生の地図   れもん

 「未成年の犯罪」「少年犯罪」などという言葉を最近よく聞くようになった。私は学校の図書の先生から、少年犯罪を犯したり、大人になってから犯罪を犯したりする人は、小さいときにほとんど本を読んでいなかった人が多いという話を聞いたことがある。それほど、本の力というものは大きいそうだ。
 子供の頃よく読む本といえば、昔話が多い。昔話は実際の世界にあてはめてみると、一見何も関係のないような気がする。しかし、もっと深く考えてみれば、実際の世界の道理にとても合っている。たとえば、「いなかのねずみと町のねずみ」だ。いなかのねずみと町のねずみがそれぞれのうちに招待したが、 町のねずみはいなかの生活に退屈し、田舎のねずみは町の忙しさに目をまわす。二匹は自分の家のよさを再確認し、自分にふさわしい場所へと帰っていくというお話だ。この昔話からは「一人一人の価値観」ということが色濃く読みとれる。
 もちろん、小さい子供が読むときは、この話が何を伝えたいのか、などということは全く考えずに読んでいる。しかし、何も考えずに小さい子供なりに物語に興奮しながら読んでいるうちに、自然に頭の中に残っていると思う。そして、たくさんのことを経験し、学んでいく中でそれが応用されていくのだと思う。小さい頃に昔話を読むか読まないかということは、極端に言えば、小さい頃から世の中の真の道理を知っているか知らないかということになると思う。
 昔話は一見、世の中とは全く関係のない想像の物語のように思えるが、実は私たちの道しるべとなってくれるようなとっても重要なものなのだ。人間にとって昔話とは、世の中の真の道理を示してくれる、私たちの人生の先輩が残してくれた貴重な地図なのだと思う。この先輩たちの残してくれた地図をもっと大切にしていけば、科学の発展と共に後退している人間の心のあるべき姿を取り戻せると思う。私も、心のどこかでばかにしていた昔話と改めてふれあい、小さい頃とはまた違う視点で昔話を読んでみたいと思う。

   講評   nara

この作文(元の作文)を書いたのは、2ヶ月近く前になるのだね。早いなぁ。今読んでも、なかなかの力作。
 後半「……と思う」がやや重なったね。そもそも意見文は、筆者が思っていることを書いているのだから、「……と思う」はなくてもいい。もし、入れたくなったら別の語を使うなどの工夫をするといい。「いろいろな思った・思いましたの工夫」ということね。(笑)

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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