国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「なんでだろう〜なんでだろう〜なんでだなんでだろう」   田鳥倉部

 日本がいかに湿潤な国か、私は外国を旅する度に、いやというほど思い知らされる。ヨーロッパと日本とではそれほど風土の差がないように思われるが、湿度が違う。だから、やたらにのどが渇く。日本人の旅行者にとって、何よりつらいのは、ヨーロッパの街でレストランに入っても、カフェへ立ち寄っても、水を出してくれないことである。人々はそんなに水を飲まないのだ。それに、日本以外の国では、生の水をそのまま飲めるようなところはめったにない。だから、水はコーヒーなどよりも高い場合がしばしばある。金を払って水を飲むという発想が日本人にはないから、代金を請求されてびっくりする。私も驚き、いまさらのように日本人は「水の民」なんだなあと痛感した。
 僕は、最近つくづく感じることがある。僕達の年代にまでなるとなかなか擬声語や擬態語といった言葉を使わなくなる。それは、当然といったら当然のことなんだがこういうような表現を使わないと豊かさを損なっていくことになる。だから、違う形でも言いからなるべく意識して擬態語擬声語を使い、表現力豊かな風に生きたい。
 第一の方法として、本を好んで読むことだ。擬声語擬態語といえば、幼い頃に口にすることがとても多い。そこで、当てはまると思うのが「絵本」だと思う。絵本とは、字数が少ないが名前のとおりに絵が中心になっている。車の絵本である。その絵本は、20頁ぐらいから成り立っている。私は、その本が好きで何回も図書室に行き何回も借りました。その本は、おじさんが車でドライブをするというお話です。最初に新車の車なのになぜか車に洗剤をつけて発車した。そのときに絵本には、
「ブルブル、ブルブル、ブルブル。」
という風に発車していった。その後山道に入り車はとても揺れていた。そこで、
「ガタガタ、ガタガタ、ガタガタ。」
と車は山道を一生懸命進んでいった。しかし、その山道のせいで車は大きくダメージを受けていた。なんと車はパンクしてしまったそこで車が、止まったときに、
「ガーガーガー。」
と書いてあった。そして普通の道に出て車が勢いよく走り出すと
「ブーン、ブーン、ブーン。」
と走り出した。この様に車の絵本だけには限らず動物などの絵本からも「にゃん、にゃん・ワンワン、ワンワン」というのが書いてある。だからといって絵本を読めといっちるわけではないがたまに読んでみようというぐらいの気持ちで読んでみてもいいかもしれない。
 第二の方法として、感性を磨くことだ。四月二十四日(土)藤沢の大清水スポーツセンターというところで野球の湘南大会が行われた。僕は、その試合でスタメンで出場することが決定した。僕の学校はその日の先週に羽鳥中というところを破って二回戦にやってきた。相手は、萩園という相手である。去年の二位のチームである。しかし、どんなチームであろうと強い姿勢で望んだ。僕はセンターの位置についた。その日の天気は、あまり良くなく曇り空である。僕は、試合には集中はしていたが時々空を見ながら
「何でこんなに寒いのだろーとかこんな天気なんだろう。」
とか僕はこんな些細なことから感性というものを磨いていきたいと思っている。そのためには、五感というものが必要である。だから、「何でだろう?」という不思議な気持ちを持つことが大切だと思う。ぼーっとしているよりは、「なんでだろう・なんでだろう」と考えていたほうがいいのかもしれない。
 確かに、抽象性のある理性的な言葉の方が事実をより正確に伝えることができる。しかし、『全てに効くという薬は、何にも、たいして効かない。』という名言があるように、私は擬声語擬音語に代表されるような豊かな表現を大切にする生き方をしたい。」

   講評   jun

 今回は意見化するのがむずかしい長文でしたが、書き出しの意見も理由を裏づける実例もたっぷり書けたね。
 擬声語や擬態語は必ずしも幼い子供のための言葉ではありませんね。でも、擬態語擬声語を使う表現を大切にするためには、まず子供のころに読んだ本に立ち戻ってみる必要もありそうです。これはいい思いつきだったね。さらに、表現するためには感性を磨くことも大切です。自分を取り巻くあらゆるものに敏感になろうとする心がけを持つか持たないかでこの感性の磨かれ方は大きく違ってくるでしょう。それにしても、野球の試合中に天気について思索をめぐらすとは余裕があるね。
 最後は、ヒントどおりになってしまいました。急いでいたからかな。なるべく自分の言葉でまとめてみましょう。
     

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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