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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   世界の課題   らいむ

 私の家の窓からニュッと顔を突き出してみる。そうしたら目の前にはデンッと山がそびえている。首を振ってみる。山、山、山・・・。どこを見ても山なのだ。それくらい、私の住んでいる町はまだまだ自然が残っているのである。私の通う小学校からもこの山は見える。そして、この山は私達の学校の行事にも利用・・・いや、参加している。私の通う学校には、十一月に、オリエンテーリングという行事を行う。これは、簡単にまとめれば、いわゆる『ハイキング』。詳しく説明すると、学校内で二十四の班をランダムにつくる。もちろん全学年混ざったグループである。この班を『なかよし班』というのだが、この班で年に五、六回は一緒に活動するのである。その活動行事の一つが、このオリエンテーリング。そしてこのオリエンテーリングでは、私の家から見える、あの山を登るのだ。と言っても、山の半分までも行かない。けれど先生達の待つ休憩所まで山を登り、先生からいただくあめをなめると最高! 気分は絶好調だ。でもやはり六年生がみんなをまとめて登って行くのだから、今年は気分が最悪状態になるかも? この時の体験を振り返ってみた。出発したら、まずは神社を通る。神社を通り過ぎたら、牧場がある。馬だけの牧場。みんなはここで寄り道をしたがるので大変だ。でも、牧場がある=自然があるということなのだろうか? 牧場を通ったらもう山道だ。山道をよっこいしょ、よっこいしょと、まるでお婆さんのように登っていく。お婆さんの気持ちがよく分かったなぁ。(笑)でもここもごみなんて落ちていない。そして次が難関。去年のオリエンテーリングの前日、雨が長く降り、道がなくなっていたのである。このことは先生から聞いていて、どうやって通るかも一応聞いておいた・・・。けれど、本物を見たら正直怖かった。足を滑らせたらすぐに森の中を転がっていくのだから。木も倒れていたので、自然ってとても恐ろしいんだな、と実感した。自然の怖さを初めて知った。そしてその時は、脇にあった崖の上みたいな所をそろそろと通っていった。怖かった。そこからもまた急な山道であった。ずんずん進んで・・・・道に迷った。私はその時、班で副班長だったのだが、低学年の男子が班長に、
「班長〜、どうにかしてくれよー! 」
と叫ばれて班長はおろおろ。地図を見て、行ったり来たりして、ようやく立ち直れた。このことから、遭難の気持ちも分かった。それからは何事もなく進んで、無事学校に戻って来れた。この時は、登山をする人の気持ちや、遭難した人の気持ちが分かった。
 自然のことについても調べてみた。いいホームページを見つけた。それによると、日本人が生活のために利用している自然の量(一人あたり)は,日本国内でまかなえる自然の量(一人あたり)の七倍にもなるらしい。それに、こんなことも発見した。世界全体で見たエコロジカル・フットプリント(=人間が生活するためにどれだけの自然を必要としているか(一人あたり)を表したもの)は、一九六一年から一九九九年の間に八〇%増加しており,すでに地球の限界を二〇%以上も上回っているとのこと。人間は自然を大量に破壊しているということになる。でも次のような、再利用を努力しているというホームページも見つけた。一つ例に挙げてみよう。それは、壁を緑化する、ソーラー花壇! 名前がおもしろい。やりかたもおもしろい。ずらりと並んだペットボトルの最上段の上には、それぞれに水滴を補給するパイプが設置されている。花は壁面に設置されるが,上に伸びるタイプのものではなく、横に広がるタイプのもの(パンジーなど)を使用する。そしてペットボトルをさかさまにして、になる部分にヤシ素材のフィルタを敷き,花の株を入れる。それを壁面に縦に並べ、いちばん上からポタポタと水滴を落とすことにより、水は次々と下のペットボトルに落ちていく。ヤシ素材のフィルタが水をろ過する為、濁っていない水が下のペットボトルに落ちていく。つまり! 壁一面が花、花、花! ということだ。花大量発生(笑)になりそうだ。こんなにおもしろい再利用が出来ているなんてとてもすごい。その一面、自然破壊の問題もある。ぜひ、どこの地域でもこのリサイクル法を実施してみて欲しい。私がこのホームページを見た限り、絶対おもしろく、楽しく、自然に優しいと思う。もし、私が今三〇歳くらいだったら、このリサイクル法を実践かも? (実践してないような気が・・・。)
 私の住んでいるところは、例に挙げたように、まだ自然は残っている。しかし、今も自然破壊は続いている。そしていつかは資源に困るときが来るだろう。私は資源が足りなくなることはないようにしたいと思っている。その為にもリサイクルは大切だ。まずはこつこつとリサイクルをしていこうと思う。緑は、交通などが多少不便になっても、残していかねばならない資源だ。緑とは人間にとって、命のような存在である。私はそう思っている。これからの人間は、緑をすこしでも大切にしていかなければいけない。今の人間はどうすればよいのか。真剣に考えていきたい。今後の世界の大きな、絶大なる課題となる。

   講評   kiri



 こんにちは。
 今月も力作がそろいました。これからも、いろいろな経験を重ね、良い作文が書けるといいね。期待しています。
 かおりちゃんは字数はどれだけでも書けそうなので、逆に、短い作品を書く練習をしてみるのもいいかもしれないね。(笑)
 五月もがんばりましょう。

                 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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