国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大爆笑!    らいむ

 「アハハハハハハ!! 」(書き出しの工夫)
私の周りには、いつも笑い声が絶えない。というより、笑いを巻き起こす原因は、なぜか私にある。友達にも前こう言われてしまった。
「かおりー、席替えの班一緒になろう! 」(友)
「いいよ〜! 」(私)
「だってさー、かおりと一緒になると面白いもん! 」(友)
「え?面白い? 」(私)
「かおりと一緒にいると絶対面白いからねー。」(友)
「は・・・・はぁ。」(私)
というように、自分では自覚してないのだが、どうも私は笑いのもとらしい。家でもそういわれる。
 少し前に、学校で、思いきり大爆笑してしまう話があった。それは、ある晴れた日の校庭・・・。体育の授業で、五〇メートル走のタイムを計るときだ。私は、体育が大! 大! 大の苦手なので、
(やだなぁ、五〇メートル走なんて・・・。遅いから・・・。)
と思っていた。最初は男子からだった。二人スタートラインにたって、同時にスタートし、タイムを計るという方式だ。
「ヨーイ・・・ドン! 」
学級委員がスタートの声をかける。男子が二人走ってゆく。そしていよいよ女子に順番が近づいてきてしまった。(私は身長も低いし、番号順も最初の方なので、どうしても初めの方になってしまうのだ。)空はからりと晴れているのに、私の心の中はまるで雨がざあざあに降っているようだ。嵐のほうに近いだろうか。順番を待ちながら、ラストの男子のペアをじっと見ていた時! 木曽が、(呼び捨て)恐るべきタイム、七.三秒というタイムを記録したのである! (のちに木曽が大爆笑のもととなる・・・)このタイムは六年生、三三人でもっとも速い記録である。そんなことはさておき、いよいよ私の番がやってきた。緊張した。記録は一〇.〇秒。遅かった。そうしたら先生が、
「もう一回やりたい人はやってもいいぞ。」
とおっしゃったので、私は
(やってやるか〜!! )
と思った。そして再チャレンジの人達は誰かな、と思い、並んでいる列をみたら、木曽もいた。やはり男子から走りはじめた。そして木曽の番になった。
「ヨーイ、ドン! 」
木曽がいきおいよく走り出した。木曽のスタートは快調である。二〇メートルくらい進んだときだろうか。そのとき木曽に異変が! な、なんと・・・。体操服のズボン(短パン? )がスポッ! と脱げたのである。おかげでみんな大爆笑! 木曽はズボンが脱げたままちょこちょこ走っているので、その動作にもおもわず笑えてしまった。もちろん、脱げたからには、パンツも見えてしまっている。あわてて自分の顔を隠しても、いきなり脱げて、見てしまったものは仕方がない。先生までも大爆笑して、運動場には笑い声が響いていた。笑いをつくってしまった張本人も、走り終わったら
「アーーーッハハハハハハ!! 」
と笑っていた。
(その前にズボンあげろよ・・・。)
って感じだった。(その後、木曽は我に返った様子でズボンをあげていた。)これは忘れようとしても忘れられない事件である。(体験)こんなことはどうでもいいが、結局私のタイムは九.九秒に上がった。ちょっと嬉しかった。笑いと嬉しさが重なって、良かった良かった!! 
 もう一つ、私が今でもとてもよく覚えている笑い話がある。それは私が幼稚園の時だった・・・。めずらしく私が幼稚園で腹痛になって、先生達の部屋に布団をひいて寝ていたときだ。先生が何度か見に来てくれて、三〇分もたったときはもう良くなっていた。だからといって布団から脱走(笑)するわけにはいかない。ちょうどナイスタイミング! で先生が私に聞かれた。
「かおりちゃん、えらい? 」
私はその頃まだ幼稚園なだけあって、気持ち悪いという意味の「えらい」を全く知らなかったのである。てっきり、自分は天才ですか? みたいなことを聞いているのだと思って、
「うん、えらい!! 」
と言ってしまった。その時は、先生から、
「あー、そう。じゃぁもう少し寝ていてね。」
と言われてしまって、私は何が何だかよく分からなかった。その時は、
(せっかくのタイミングを〜〜!! 先生間違えないでっ!! )
と思っていた。この後どうなったかは覚えていない。何回か、友達の裕理や詩織、母などにこの話をしたら、かなり笑われた。今でも思い出したら笑える。幼稚園の時から、天才の意味の「えらい」と、気持ち悪いの意味の「えらい」の区別を知っておいた方が絶対得をしそうだ。でないと私のようになってしまうかも。(笑)言葉の違いを今からでも勉強しておいた方がいいと思う。
 このように、私の身の回りに起こった、笑い話は他にもたくさんある。あんまり笑いすぎて、声がかれてしまったこともある。でも、一生笑わなかったら、なんか面白くない。笑うと言うことは、人間にとって、楽しい生活を送るために必要なものだと思う。別に笑わなくたって、生きていけるけれど、笑いがあった方が楽しい。
「アハハハハハハ!! 」
今日も、私の家の中では笑い声が響いている。この笑い声は、たぶん、いや、絶対にこれからも消えないだろう。

   講評   kiri



 こんにちは。ゴールデンウイークで、曜日の感覚がなくがなくなってしまいそうだけど、「月曜日」をしっかりと覚えていたんだね。
 書き出しの大きな笑い声、これだけで気分が明るくなるね。かおりちゃんが「笑いのもと」であるというエピソード、じょうずにまとめたね。
 第二段落では、体育の時間に大爆笑した出来事が書けました。とってもくわしくて、体育の時間の様子が手にとるようにわかりました。ズボンが脱げるなんてこと、あるんだね。想像したら先生まで笑えてきました。これは笑わずにいられなかっただろうね。「木曽」君のキャラクターもよかったのかもしれない。「そのままちょこちょこ」走ることはなかなかできないね。これがもっとちがう人なら、その場で走るのをやめているかもしれないよね。
 第三段落では、幼稚園のときの笑える話だね。思わず、「かわいい!」といってしまいそうなエピソードだね。でも、こういう話っていつまでも記憶にのこっているものだね。かおりちゃんの子どもにも語り継ぎたいね。(笑)
 最後の段落は、いつもながらすっきりまとめたね。笑いすぎて、声がかれてしまうようなことは、たくさんあればあるほど、楽しい人生だと思います。笑いは「人間にとって、楽しい生活を送るために必要なもの」とは、まさにその通りだね。

 腹痛になった → 腹痛を起こした

 五月二週目は進級テストです。この調子でがんばりましょう。

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