創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
弟がケツ うえっピ
「お母さんが一番、私が二番、康貴が三番で・・・貴央がケツ!」
お姉ちゃんが順位を言った。“ケツ“が面白くてみんなで大笑いした。何の順位かというと、バトミントンの強い順位だ。
4月30日から田舎に遊びに来ている。田舎の庭は広いからバトミントンなどのスポーツにはもってこいなのだ。その日は、風もあまり無くとてもいい日であった。さらに、おじちゃんがネットを張ってくれたし、うまい具合に打ち返しが連続すると弟が
「パコ〜ン、バコ〜ン、ドカ〜ン」
などの言葉を入れてくれたので、もっと楽しくなった。
「ねえお母さん、ぼくお母さんとやりたい。」
そうぼくがいうと、
「いいよ、その代わり一人五分間ね。」
といってやった。お母さんはとても強かった。たまに、
「私強いでしょ。」
などと得意げにいっていた。おじいちゃんもたまにやってきたので一緒にやった。二人とも子供のように真剣で生き生きと楽しそうだった。
やっていると、汗がだくだくで、腕が痛くなってきたので、ぼくはしばらく休んでいた。それでも弟とお姉ちゃんはやり続けていた。だいぶ疲れが取れたのでまた混ぜてもらった。
ぼくと弟の対戦だ。弟のサーブから。サーブ!(フォームは一人前)
スカ
「コトリ」
シャトルがむなしく地面に落ちた。やっぱり弟はケツだった。
講評 siro
広い庭でバトミントンなんて気持ちがいいでしょうね。先生も小学生のときバトミントンクラブに入っていたのですが、休みの日にはよく友達と一緒にやっていました。風があると成り立たないスポーツですからよく学校の体育館でやっていましたが、康貴くんたちのように太陽の下でやるのも楽しそうですね。いつものことながら、本当に仲の良い姉弟で微笑ましい限りです。
構成:書き出しのお姉ちゃんの言葉がおもしろくてよいですね。やはりバトミントンの上手さは年の順なのですね。
題材:姉弟が多いとお母さんも取り合いになりそうですよね。康貴くんたちと一緒に遊んでくれるお母さんなのですね。康貴くんは幸せですね。
表現:「子供のように真剣で生き生きと楽しそうだった」とは、とてもよい表現ですね。スポーツは子供も大人も真剣勝負ですものね。
主題:「やはり弟はケツだった」という終わり方が上手です。状況の説明でもあり、自分の心の中で思ったことにもなりますよね。康貴くんはこのような作文を書くテクニックを心得ていますよね。すばらしいことです。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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