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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ウォントと飛躍   高峰

 「必要」という言葉は英語で、「ニーズ」と「ウォント」の二通りで表される。「ニーズ」は理性による判断から生まれたものであり、「ウォント」は自分の中にある、たまらなく大きな欲望から生まれるものである。創造には飛躍が必要であるが、飛躍の原動力は「ニーズ」では無く、「ウォント」なのである。私は、「必要だからする」のでは無く、「したいからする」という熱い動機を大切にして生きたい。
 そのための方法としては第一に、目標を定めることだと思う。例えば私は去年の5月の終わりに、ギターをはじめた。母に「ギターくらい弾けるようになって欲しい」と言われ、軽い義務感のようなものを感じたのがきっかけである。6月に入り、ギター好きの校長にそのこと告げると、
「サマーフェスティバルで、一緒にやろう」
と言われたのである。中学校の夏休みの行事、サマーフェスティバルまでの時間は少なかった。しかし、(出演したい・・・!)という一心で、狂ったようにギターの練習をした。母に言われて感じた義務感は「ウォント」へと変わり、上達の原動力となったのである。やはり、「ウォント」の精神の力は偉大である。
 「ウォント」を大切にして生きる方法としては第二に、自分の「ウォント」を引き出してくれるような環境に飛び込むことであると思う。現在学校で行われている「総合科」の授業。「自分のしたいことを考えて実行する時間」と言われても、本当に自分がやりたいことをやっている生徒がどれだけいるのだろう。「港南台のゴミ箱の数」を調査した所で、それを心から知りたいと望む生徒はどれだけいるのだろう。それよりも、憧れのあの子に好きな人がいるのか、という調査のほうがよっぽどしてみたい(爆)。話は逸れたが、ゴミ箱の数の調査をしながら、死んだ目をしている生徒を見ると、「ウォント」を引き出す為の時間と言われつつも、どうもうまい具合に機能していないように思う。
 たしかに自分の状況を見つめて、「必要だから」という理由で何かをするということも必要だ。しかし、人間の本質的な「必要」—つまり「ウォント」が無い限り、進歩というのは無かったと思う。「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という言葉があるように、心の内の大きな欲望こそが飛躍の原動力であり、それはその人の素晴らしい財産である。これから私は、心の底からの欲望「ウォント」を大事な財産としながら生きたい。

   講評   jun


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