創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   夢中になる   シュシュ

 何を読むかという前に、まず何はともあれ、夢中で読むという体験を一度味わう必要がある。テレビは私たちを自分の外へ引き出しますが、読書は自分の中へ引き戻す。それに読書はいつどこででもできる。読書の楽しさの中で最大のものは、この自由感だ。読書によって、スポーツや映画や音楽の楽しみが、一段と豊かになり深くなる。
 何か新しいことを始めたとき、慣れなくて苦痛に思ってしまうことは誰にだってよくあることだ。しかし、それを我慢して続けていれば、だんだんと夢中になり始め最後には楽しいと感じることさえできるようになる。その「楽しさ」を心が覚えてしまえば他に新しいことを始めるときにも諦めにくくなるだろう。
 それには目先の苦しさに負けないことが大切だ(方法)。私は小学校の時に吹奏楽団に入っていた。楽器はテナーサックスだった。もちろん私がサックスを吹くのは初めてで触ったことすらなかった。しかし、楽団に入ったからには練習しなければならない。正直、指は痛いし楽器は重いし練習は楽しいとはいえなかった。それでも練習をしていると、いつのまにか簡単に吹けるようになっていたのだ。本当にサックスを吹くのが楽しくなったのはそれからだ。私の場合は一回入ったら卒業まで脱団することができなかったので、本当に練習をしなければいけない状態のせいもあり続けることができた。子供に強制的に何かさせるのは悪いことかもしれないけれど、「楽しい」と思うところまで強制をするのは、良いことだと思う。
 何事も小さい成功経験を積み重ねていることによって、すぐに諦めたりしないねばり強い人間になることができる。ちょっとしたことでも他人からほめられて育つと、苦労が続く中でも「また成功できるのではないか」と諦めずに続けることができる。また、ほめられることによって自信がつき、やる気もでると思う。少し前に、「絶対評価」と「相対評価」が話題になったことがある。通信簿の評価を相対から絶対へ改めるということだ。私はこれは良いことだと思った。他人と競い合って上をめざすことが大切とも言われるけれど、小学生のまだ小さなうちからそんな厳しいことをいわなくても良いと思う。それよりも、過去の自分と競いあい、自分が頑張った分だけ評価される方がやる気も自信もつくだろう。
 確かに、人間にはどうしても得手不得手というものがある。しかし、それを理由に苦手なことから逃げないで、夢中になることを見つけることが大切だ。「才能とは自分自身を信ずる能力である。」という名言のように、つらいことがあっても自分を信じ続ければ必ず報われて楽しいと思えるときがやってくる。

   講評   miri


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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